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天涯の海 酢屋三代の物語
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天涯の海 酢屋三代の物語

車浮代(著者)

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天涯の海 酢屋三代の物語

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 潮出版社
発売年月日 2020/10/05
JAN 9784267022593

天涯の海

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商品レビュー

3.5

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2025/03/26

江戸時代の酢製造業の商家の話。時代小説である。 愛知県で酒蔵を営んでいた商人一家が、アクシデントで酒が腐り、酢になってしまった。酒は上方にかなわずどう頑張っても二級品ということで、分家して酢を製造することにした。 跡継ぎが生まれずに養子をもらって学ばせたり、自然災害に見舞われたり...

江戸時代の酢製造業の商家の話。時代小説である。 愛知県で酒蔵を営んでいた商人一家が、アクシデントで酒が腐り、酢になってしまった。酒は上方にかなわずどう頑張っても二級品ということで、分家して酢を製造することにした。 跡継ぎが生まれずに養子をもらって学ばせたり、自然災害に見舞われたり、裏切られたり、商売や家族のいろいろな出来事を綴ってある。著者は本書の執筆にあたりかなりいろいろ調べたようだ。 出てくる人物の名前が襲名で途中で変わったり、奥さんたちの名前が似ていたり、複雑で覚えるのを途中であきらめてしまった。最初に巨大な家系図が書いてあると、面倒臭くなってしまう。厳しいことを書くと、オチがなくストーリー展開もやや陳腐。 江戸前寿司が米酢から粕酢を使うことで発展するところは興味深くて、美味しそうな握りずしの描写で食欲を刺激された。

Posted by ブクログ

2021/03/17

「蔦重の教え」の作者だけに、この作品も圧巻の読み応え。 ミツカンの成り立ちの伝記になっている。 副題が「酢屋三代の物語」 不思議なことに、当主は他家からの養子が大きな名を残している。 元々は名古屋地区の酒蔵。 だが、いつまでも上方の酒には一歩どころか 常に値段では半額以下。...

「蔦重の教え」の作者だけに、この作品も圧巻の読み応え。 ミツカンの成り立ちの伝記になっている。 副題が「酢屋三代の物語」 不思議なことに、当主は他家からの養子が大きな名を残している。 元々は名古屋地区の酒蔵。 だが、いつまでも上方の酒には一歩どころか 常に値段では半額以下。 評判の悪い江戸の酒よりはマシといった評価。 酒蔵で樽が酢になってしまったことに端を発し、 もっと美味しい酢はどうしたら作れるか? 研究を重ね、酒粕から上等な酢を作ることに成功。 「粕酢」と言う名前の新しいお酢は、江戸に持っていき、人々に食べてもらうと、なんと、寿司屋から高評価。 そこから、大きく商売が変わる。 この物語は、新しい美味しい酢づくりという、大事業を成功させるまでの、歴代当主の苦労、その妻の援助を、感動的な物語に仕上げている。

Posted by ブクログ

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