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夜がどれほど暗くても ハルキ文庫

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川春樹事務所 |
発売年月日 | 2020/09/30 |
JAN | 9784758443630 |
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夜がどれほど暗くても
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商品レビュー
3.7
46件のお客様レビュー
現在の社会を象徴しているような小説。 情報化社会の便利さに隠れた負の部分を、とても表現していたと思う。前日まで、自分の正義を、振りかざしていた普通の人たちが、何か一つでも踏み外すと、瞬く間に糾弾される立場になるということ。一瞬に情報は広がり、もちろん殺人など重罪は論外だけど、会っ...
現在の社会を象徴しているような小説。 情報化社会の便利さに隠れた負の部分を、とても表現していたと思う。前日まで、自分の正義を、振りかざしていた普通の人たちが、何か一つでも踏み外すと、瞬く間に糾弾される立場になるということ。一瞬に情報は広がり、もちろん殺人など重罪は論外だけど、会ったこともない顔も知らない数えきれない人たちからの非難で、命の危険さえも感じられる状況、本当に怖い。 ある日突然、大学生の息子が、ストーカー殺人を犯して自らも自殺した疑いがあると、警察が家へ訪ねて来た。そしてその直後から加害者家族という立場になり、出版社の週刊誌の副編集長であった志賀倫成は、逆に取材される立場となり、生活が一変した。加害者家族であるとはいえ、息子を失なってしまった悲しみに浸ること、反論さえも許されない、不特定多数の人たちから糾弾される立場になってしまったのだ。もちろん被害者家族に至っての苦しみはそれ以上の想像できないほどのものだろうが。 最初こそ、色々な周囲の人からの感情に飲み込まれ、自分を見失いかけていた志賀は、やがてその状況に甘んじるだけでなく、あまり面と向かってこなかった息子が本当に殺人を犯したのか、息子の本当の姿を知りたいと 独自に行動していく。 途中までの内容はとても辛かったけれど、結末まで読んで、良かったとホッとした。これは小説だしと言ってしまえば、それまでだけど、やはり、生身の人間どうし、ぶつかり合うことはしんどいけれども、血の通った付き合い方が大事なのだと思う。
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ひたすらしんどい展開が、物語の3分の2程度まで続くので結構辛かった。 息子がストーカー殺人を犯し自殺したことで加害者遺族となった志賀。 彼を襲う第三者からの誹謗中傷や被害者遺族である奈々美に降り掛かる悪意には辟易した。 100%フィクションじゃないから余計に嫌になるよね。 ホント...
ひたすらしんどい展開が、物語の3分の2程度まで続くので結構辛かった。 息子がストーカー殺人を犯し自殺したことで加害者遺族となった志賀。 彼を襲う第三者からの誹謗中傷や被害者遺族である奈々美に降り掛かる悪意には辟易した。 100%フィクションじゃないから余計に嫌になるよね。 ホントこれどうやって終結させるんだろう…と悶々しながら読んでいた。 まあ、タイトル的に何か希望があるに違いないとは思っていたけれども。 それでも苦しい話だったな。
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この作品はシリーズ化はされていないけど、ドラマ化はされてるみたいですね〜帯に、上川隆也さんが主演だとあって…上川さん、結構好きな俳優さんなんです♪ このお話の主人公は大手出版社春潮社で、取材対象のスキャンダルを暴くことをモットーに「週刊春潮」の副編集長まで上り詰めた志賀倫成...
この作品はシリーズ化はされていないけど、ドラマ化はされてるみたいですね〜帯に、上川隆也さんが主演だとあって…上川さん、結構好きな俳優さんなんです♪ このお話の主人公は大手出版社春潮社で、取材対象のスキャンダルを暴くことをモットーに「週刊春潮」の副編集長まで上り詰めた志賀倫成。元編集者で妻の鞠子と、親元を離れ大学生活を送る健輔との家庭も何ら不満もなかった。そんな中、健輔がストーカー殺人を犯した上で自殺したという容疑をかけられ、健輔の犯行が明らかであると判明する…。仕事は左遷され、鞠子とも衝突が絶えず、また加害者の親として自らが取材対象となったことで追い詰められる志賀倫成だったが、被害者遺族である中学生の奈々美のおかれている現状を知ることになり…。 一気読みしました!でもでも、少々こんなに上手くいくものなのか??とも思ったりもしました(性格歪んでますよね^^;)。もしも…息子が健輔のような犯罪を犯したなら、今の仕事は続けられないだろうし、被害者遺族のことまで考えられるかなぁ…とか思うと…う〜ん…となりますし、こんなに中学生は残酷なのか??とも感じたりしました。色々と考えなければ、その後の展開が気になって夢中になって読めたし、まぁ、ヨシ!!かな!ということで、評価は優しくつけて☆4としました。あと、宮藤刑事と葛城刑事が登場したのがよかったです。
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