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心淋し川
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心淋し川

西條奈加(著者)

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心淋し川

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2020/09/04
JAN 9784087717273

心淋し川

¥1,760

商品レビュー

3.8

247件のお客様レビュー

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2024/08/16

西條奈加さんの著書を読むのは『隠居すごろく』に続いて2作目です。 西條さんの文章は少し漢字が難しめなのに読みやすい。簡潔な説明でわかりやすく、江戸の人々の息遣いが感じられます。この『心淋し川』は5編の時代短編集。いきなり『鮨売り』という仕事が江戸にはあったのか!と驚かされます。読...

西條奈加さんの著書を読むのは『隠居すごろく』に続いて2作目です。 西條さんの文章は少し漢字が難しめなのに読みやすい。簡潔な説明でわかりやすく、江戸の人々の息遣いが感じられます。この『心淋し川』は5編の時代短編集。いきなり『鮨売り』という仕事が江戸にはあったのか!と驚かされます。読者はさらっと読んでいるけど、当時の暮らしや文化を丁寧に調べて書かれているんだろうな、と思うと、一字一字漏らさず読みたくなります。 5編のうち、一番好きなのは『冬虫夏草』。下半身不随のイライラした息子と介護する母・吉の現在と過去の話。母としての幸せや姑としての意地が恐ろしいような、でも気持ちがちょっとわかるような。心温まる他のお話とは少し雰囲気が違います。 それぞれの主人公の決断にじーんとしつつ、「私なら許さない」とか、「この人と結婚するのはちょっとなぁ…」と完全に江戸娘(本当は江戸婆さん?)になった気分で楽しみました。

Posted by ブクログ

2024/07/06

ふりがながなければ、この題名を読めない。 「心淋し川」で、「うらさびしがわ」 6話からなる。 「心川」うらかわ、 誰の心にも淀みがある。 事々流してしまった方が楽なのに……と、茂十が、ちほに説明する。 うら悲しい貧乏長屋。ちょっと、暗い感じしかしないのだが、…… 「闇仏」ち...

ふりがながなければ、この題名を読めない。 「心淋し川」で、「うらさびしがわ」 6話からなる。 「心川」うらかわ、 誰の心にも淀みがある。 事々流してしまった方が楽なのに……と、茂十が、ちほに説明する。 うら悲しい貧乏長屋。ちょっと、暗い感じしかしないのだが、…… 「闇仏」ちょっと、色っぽいようでいて、仏を彫刻する事だけが、嬉しいと感じるおりきが、後の3人の女達の事も考えている姿が、頼もしく思えた。 「はじめましょ」は、この本の中で好きな話である。 貧乏ながら、心通い合う親子の姿が良い! 「冬虫夏草」は、息子可愛さ、母親のエゴであるけど、それを上回る出来の悪い息子に、ちょっと嫌気を感じざるを得ない。 「灰の男」 我が息子を悪党に殺された事で、隠居した。 そして、痴呆症の男が、主犯だと確認したのだけど、…… 一瞬、記憶が戻った時、その男も、息子を殺されたのは、自分の息子が切った事だったと、悟る茂十。 そして、ずっと憎み続けた相手は、惚けたままあっけなく亡くなってしまう。 主人公の脇役が、次の話には、主人公として、現れる。 一人一人、皆人生の中、胸に秘めた想いがあり、貧しさの中に、心通わす相手がいると、感じた本であった。

Posted by ブクログ

2024/06/22

全体的に暗めのトーンのお話しが多かったように感じました。 今まで読んだ江戸ものはしゃばけシリーズや宮部みゆき、髙田郁作品などで、ある程度金銭的に余裕のある層のお話しだったので、違う世界を見た感じでした。

Posted by ブクログ

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