商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 三笠書房 |
| 発売年月日 | 2020/09/01 |
| JAN | 9784837958017 |
- 書籍
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歴史の終わり 新版(下)
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歴史の終わり 新版(下)
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フランシス・フクヤマ氏は単に1989-1992年の出来事を捉えて分析するのではなく、歴史哲学の観点から事象を捉えて抽象化し要素化し再構築することで人類史の変遷を理解しようとする、スケール感の大きい本である。 ヘーゲルの唱える歴史の終わり、すなわち「自由な社会の実現」に向けて、ニー...
フランシス・フクヤマ氏は単に1989-1992年の出来事を捉えて分析するのではなく、歴史哲学の観点から事象を捉えて抽象化し要素化し再構築することで人類史の変遷を理解しようとする、スケール感の大きい本である。 ヘーゲルの唱える歴史の終わり、すなわち「自由な社会の実現」に向けて、ニーチェのいう理性と欲望が動機となる「最後の人間」に対し、プラトンの「気概」というキーワードを以って歴史の新たな枠組みを整理している。ヘーゲルを批判的承継したマルクスが生み出した共産主義が崩壊し、再びヘーゲルの思想に立ち返るのはなかなかユニークである。 未だリベラルな民主主義は迷走を続けているものの、「優越願望」と「対等願望」との緊張関係というくだりはまさに今起こっていることである。「普遍的で均質な社会 」の退屈さを指摘し気概を充足させる運動は起こる点をフランシスコ氏は指摘しており、まさにポリコレの揺り戻しや国民の気概による戦争や誤ったポピュリズムはしばらく続きそうだ。P191にトランプ氏の名前が登場するのも因縁めいたものを感じる。一方で、SNSで簡単に承認欲求を満たせるようになった時代は、ひょっとすると「リベラルな民主主義」の「歴史の終わり」に寄与することなのかもしれない。 また、渡部昇一氏の訳者解説も面白い。
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本書の論点は。主に以下の2点だろう。 1.歴史は、人間の本来的に持っている承認欲求(気概)により構築されてきた。 2.様々なイデオロギーが弁証法的に淘汰しあい、それらがリベラルな民主主義に止揚(アウフヘーヴェン)されたときに歴史は終わる。 歴史は、人間が本来持っている承認欲求(気...
本書の論点は。主に以下の2点だろう。 1.歴史は、人間の本来的に持っている承認欲求(気概)により構築されてきた。 2.様々なイデオロギーが弁証法的に淘汰しあい、それらがリベラルな民主主義に止揚(アウフヘーヴェン)されたときに歴史は終わる。 歴史は、人間が本来持っている承認欲求(気概)により構築されてきた。承認欲求(気概)のために死んでも厭わない者は貴族や支配者、死ぬのは御免だと考える者は奴隷となる。貴族や支配者は自らの承認欲求のために戦い、奴隷は承認欲求を満たすために知識・技術を身につける。 このそれぞれの立場の人間の承認欲求に基づく行動の結果が、王政、帝国主義、軍国主義、全体主義、共産主義などの政治形態を生み出した。これらの政治的イデオロギーは弁証法的に淘汰され、最後にリベラルな民主主義に止揚されたと主張する。 この主張は、承認欲求を(多分)あまり持ち合わせていない私にはあまりピンとこない。歴史は本当に承認欲求(気概)により動いているのか?承認欲求を満たす行動に走りすぎるよりも、穏やかな生活を送ることができればよいと考えている人間は大勢いると思われる。いや、このような人間は、昔でいうところの奴隷に相当するのだろうか。すなわち、奴隷たる私たちは、それぞれの組織の昇給、昇進、事業拡大などに向けて、己の承認欲求を満たすべく日々行動していることになるのであろうか・・。 近年の世界動向も気になる。中国の覇権主義やロシアの軍事侵攻などは民主主義に対する脅威であるが、民主主義はこの脅威を乗り越えることができるのだろうか。また、民主主義の中においても、新自由主義的な潮流は再び貴族と奴隷を生み出しているのではないか。著者の理論では、前者は紆余曲折(ひょっとすると大変な惨禍を含むかもしれない)を経つつもきっと乗り越えられ、後者も奴隷の承認欲求を満たす行動がこれを解決するのだろう。どちらも、歴史の法則性からみたら一種のゆらぎと捉えられるという理解なのだろう。
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歴史の終わりとは何かが分かりそうでわからずじまい。力不足です。気概、対等願望、優越願望、このキーワードで説明できるように、解説を読み直します。
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