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なぜ原爆が悪ではないのか アメリカの核意識
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なぜ原爆が悪ではないのか アメリカの核意識

宮本ゆき(著者)

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なぜ原爆が悪ではないのか アメリカの核意識

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2020/07/31
JAN 9784000241823

なぜ原爆が悪ではないのか

¥3,190

商品レビュー

4.3

13件のお客様レビュー

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2025/09/14

歴史的な部分と国民性と こう書かれるまで気づかない自分がいた。 なぜ、原爆を落として良かった。あれは良い選択だった。という結論を持つのかある程度理解できるようになったと思う。

Posted by ブクログ

2025/08/10

アメリカの原爆観にどうしても気持ちが抗ってしまう。ていうか日本人であれば、誰もが強烈な違和感を覚えるだろう。 「アメリカ人の命を救った兵器」と言うが、殺人兵器であることには変わりない。原爆の被害に遭ったのは軍人だけでなく、無防備な一般市民も沢山命を落としている。それを知って「快挙...

アメリカの原爆観にどうしても気持ちが抗ってしまう。ていうか日本人であれば、誰もが強烈な違和感を覚えるだろう。 「アメリカ人の命を救った兵器」と言うが、殺人兵器であることには変わりない。原爆の被害に遭ったのは軍人だけでなく、無防備な一般市民も沢山命を落としている。それを知って「快挙」とのたまっているのだろうか? 先日Xで、広島平和記念公園の慰霊碑に刻まれた碑文「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」に対して、「過ちは繰返“させ“ませぬからだろう!」と物申しているコメントを見かけた。 「”誰もが”戦争という過ちを繰り返さない」という意味合いが込められているようだが、アメリカ側の主張を見ていると、碑文のメッセージを彼らに向けたくなるのも頷ける。 広島県出身で被爆2世の著者も、アメリカ側が反省の意を示さないことに対して疑念を抱かれてきた。 それを解消すべく、シカゴ大学で倫理学を専攻し、現在(2020年刊行当時)は同じくシカゴのデュポール大学にて「原爆論説」などの講義を担当されている。また学生たちと一緒に広島・長崎を訪れる、2週間の研修プログラムも主催されている。 長年アメリカで教鞭をとってこられた関係で、現地の方の原爆観を細かく把握されていた。 そのため全然知らないこと(知り得ないこと)で溢れかえっていたのと、戦後80年も経つのに未だ「快挙」の感覚でいるアメリカ側の思惑が、手に取るように分かっていった。 ちょっとこれは良書かもしれない。購入本なのでずっと手元に置いておきたい。 アメリカ側とここまで原爆観が違うのは、「語りの齟齬」が原因だと著者は述べている。この「語りの齟齬」、原爆に関する語り方の違いについて掘り下げていくと、実に多くの要因にぶち当たっていた。 戦争が極度に悲惨になることを防ぐ…という「正戦論」が、戦争をする上での「倫理」として罷り通っていること。 反戦・反核に関して、戦争の大義名分として「国を守るための正義」と銘打たねばならず、それに逆らうことは「愛国心の欠如」とみなされること。(そのため、実際核兵器を使用する軍にも逆らえない) 核を「扱いにさえ気をつけていれば、人間でも制御できる」と片付け、それを市販の商品に平気で応用していたこと。(実際米国内でも、核実験や原子炉で働いていた人が罹患したり命を落としていた。しかし核保有国としての権威を守るため、国はあろうことか表沙汰にしてこなかった…)など。 国が主軸となって、原爆を「悪魔の兵器」という認識から遠ざけている… しかしもっと腹立たしかったのが、「原爆乙女」の項だ。ケロイドを負った広島の女性を治療のために渡米させるプロジェクトのことを指すが、「米陸軍が飛行機を提供」「全くの無料で治療」など、報道のされ方がいちいち恩着せがましい。 加害者であることを勝手に水に流し、「我々は慈悲深いのだ」と印象付けたいだけのように、私も感じた。 原爆は殺人兵器で、人命を救うどころか、どこまでも死の魔の手を広げる。 (「語りの齟齬」を拭おうとする)著者の草の根運動には脱帽するばかりだが、これから覆るのに80年と一体何年かかるのだろう。

Posted by ブクログ

2025/06/06

日本人の自分からすると、気持ち悪い価値観だが、だからこそ知れて良かった。 人を育てるのは環境だと思う。 それは、場所性、時代性などを帯びているもの。 価値観を理解する必要はない。自分とは違う環境を理解することから、対話は始まる。 少し入り込んで、オッペンハイマーあたりの知識が...

日本人の自分からすると、気持ち悪い価値観だが、だからこそ知れて良かった。 人を育てるのは環境だと思う。 それは、場所性、時代性などを帯びているもの。 価値観を理解する必要はない。自分とは違う環境を理解することから、対話は始まる。 少し入り込んで、オッペンハイマーあたりの知識が気になってくる。

Posted by ブクログ