1,800円以上の注文で送料無料

ケアのロジック 選択は患者のためになるのか 〈叢書〉人類学の転回
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍

ケアのロジック 選択は患者のためになるのか 〈叢書〉人類学の転回

アネマリー・モル(著者), 田口陽子(訳者), 浜田明範(訳者)

追加する に追加する

ケアのロジック 選択は患者のためになるのか 〈叢書〉人類学の転回

3,520

獲得ポイント32P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 水声社
発売年月日 2020/07/22
JAN 9784801005044

ケアのロジック

¥3,520

商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

レビューを投稿

2022/11/27

"選択は患者のためになるのか" 医療従事者として、疑問に思っていたことだったが、なかなか言語化ができなかった。 これを読んだことで視界が晴れ、ケアに対する軸がしっかり認識できた気がする。 選択は、時にネグレクトを引き起こしてしまう。 延命措置の選択に迫られ、...

"選択は患者のためになるのか" 医療従事者として、疑問に思っていたことだったが、なかなか言語化ができなかった。 これを読んだことで視界が晴れ、ケアに対する軸がしっかり認識できた気がする。 選択は、時にネグレクトを引き起こしてしまう。 延命措置の選択に迫られ、言葉を失う患者を何人もみてきた。そこで、事実のみを提示し決めるなんて、難しすぎるし、そうすることで罪悪感も芽生えてしまう。 死は必ずやってくる。その事実だけを受け止めるのではなく、その価値に目を向け、一緒に実験し、手直しし、注意を向け続けることが必要だとわかった。 癌や延命措置といったことは、どうしても決めなければいけない場面が出てくるけど、そこでどう関わっていくかの根拠を後押ししてくれるようなロジックだった。 にしてもこれはかなりの重労働だなあと思う。ケアする側は良心の名のもとに多大な労働を要求される。その疲弊がまたケアレスな専門家に繋がるような気もした。 ケアする側を、どうケアするのかも考えないといけないと感じた。 あと、ひとつ疑問に思うことがあった。 ここでのロジックは、実践から浮かび上がってくる何らかのまとまりやスタイルを指していると書かれていたが、それなら、"モデル"のほうがイメージしやすいのではないのかな?と。 あえてロジックという言葉を使った意図として、秩序化のプロセスに関心があるわけではなく、実践の論理的根拠を追いたいからだと書いていた。 それでも、"モデル"という言葉がそのイメージを壊すことはない気がした。

Posted by ブクログ

2022/01/08

現代の医療に蔓延る”選択のロジック” インフォームドコンセントはその典型例で、そこには患者の自己責任が生じる 一方この本は、より寄り添う「ケアのロジック」を論じている。この2つは決して二項対立的な存在ではないのでややスッキリしない思いは拭えなかった。 市民を対象とした医療広告...

現代の医療に蔓延る”選択のロジック” インフォームドコンセントはその典型例で、そこには患者の自己責任が生じる 一方この本は、より寄り添う「ケアのロジック」を論じている。この2つは決して二項対立的な存在ではないのでややスッキリしない思いは拭えなかった。 市民を対象とした医療広告の欺瞞を論じた第二章「消費者か患者か」が面白かった 製薬会社のテレビCMはモヤモヤした印象を受けてきたけど、この章を読んでスッキリした。 市場の言語にはポジティブな言葉だけが含まれるため、何かに困って支援を求める人々への医療とは本来相容れないはずなのだ

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品