商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2020/07/22 |
JAN | 9784344036406 |
- 書籍
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やまゆり園事件
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やまゆり園事件
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商品レビュー
4
8件のお客様レビュー
ていねいな取材から浮かび上がってくるのは、植松聖という男の「官僚的な」良心とでも呼ぶべきものだ。「良心の欠如」ではない。植松はフラットな歴史認識や基礎教養に基づいて(なにせ優生思想のことだって知らなかったくらいなのだ)あんな凶行を働いたのだろう。ならば、その「フラットすぎる良心」...
ていねいな取材から浮かび上がってくるのは、植松聖という男の「官僚的な」良心とでも呼ぶべきものだ。「良心の欠如」ではない。植松はフラットな歴史認識や基礎教養に基づいて(なにせ優生思想のことだって知らなかったくらいなのだ)あんな凶行を働いたのだろう。ならば、その「フラットすぎる良心」に関してぼくたちはどう対峙するべきなのか。書評から離れてしまうが、俗流のニーチェ哲学やダーウィニズム以外に植松にどんな哲学・文学が届き得たのか。そんなことを考えさせる。命の重みを訴えるだけではなく、もっと根源的な思想が必要とされる
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★★★ 今月2冊目 かの有名事件。 喋れない障害者は世の中に必要ないと19人殺害、26人負傷させた植松。その動機背景は。 この本後半はだらだらでいらん
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2016.7.26未明、神奈川県相模原市の「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害され職員2人を含む26人が重軽傷を負わされた、元職員植松聖による事件は記憶に新しい。事件の概要、植松聖という人物について、匿名での裁判のほか、優生思想、障害者(児)の教育や暮らしの問題などについて書かれている。事件後、そして現在でも植松の行為について称賛的な意見が少なくないのは事実。以下本文より(P337) 「当事者は差別されている存在であることを自覚した上で差別に対してもっと声を上げていく必要がある。一方、健全者(健常者)は自らが障害者を差別する存在であることと向き合うべきだ」(p356 ) 「地域に密着した生活ができないから息子を園に入れた。重度の知的障害のある子の親からは地域の『地』の字も出ないと思う」(P360)現状を変えていくには教育のあり方が大きな鍵を握っている
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