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バケモンの涙
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バケモンの涙

歌川たいじ(著者)

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バケモンの涙

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2020/06/23
JAN 9784334913519

バケモンの涙

¥1,650

商品レビュー

3.9

16件のお客様レビュー

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2024/07/12

大阪の旧家生まれのトシ子が幼い頃 博覧会で見た大きな音のする「バケモノ」 でも、それが生み出した「涙」のような菓子は 甘くてサクサク、すーっと溶けるものでした。 ポン菓子やね! これは戦後の日本でポン菓子製造機を 自社開発した女性をモデルに書いた小説です。 そもそも小さな頃から...

大阪の旧家生まれのトシ子が幼い頃 博覧会で見た大きな音のする「バケモノ」 でも、それが生み出した「涙」のような菓子は 甘くてサクサク、すーっと溶けるものでした。 ポン菓子やね! これは戦後の日本でポン菓子製造機を 自社開発した女性をモデルに書いた小説です。 そもそも小さな頃から機械いじりが好きで チャッチャとラジオとか修理したりして。 戦時下で先生になったけれど 教え子の子供たちは常にお腹をすかせていて 栄養失調で死んでしまったりも。 だから、戦後、ポン菓子製造機のことを知り たくさんの子供に食べさせたいと 自ら行動に移すのです。 とはいえ、お嬢さん育ちの鼻をへし折られたり 実際に作る職工たちと足並みがそろわなかったり 紆余曲折に頑張れ〜!と言いたくなる物語でした。

Posted by ブクログ

2024/06/19

トシ子さんの何度も心が折れそうになりながらも、必死にポン菓子製造機を作ろうと頑張る姿に涙が出た。 自分らしさって何なのか。そんな問いかけを自分自身にしながらも、中々分からないまま。現代社会を生きる人にも共通した事だと思う。 自分らしさいうんは、自分のことだけしとったらわからへん...

トシ子さんの何度も心が折れそうになりながらも、必死にポン菓子製造機を作ろうと頑張る姿に涙が出た。 自分らしさって何なのか。そんな問いかけを自分自身にしながらも、中々分からないまま。現代社会を生きる人にも共通した事だと思う。 自分らしさいうんは、自分のことだけしとったらわからへん。人のためになんかしたときに、よう分かるんと違うやろか。 この言葉がとても強く印象に残った。

Posted by ブクログ

2024/05/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大阪の旧家で生まれ育ったトシ子。 小さい頃から機械いじりが好きな少女で、女中のヤエさんや祖母にしょっちゅう叱られていた。 正義感が強く、子供の面倒見の良さから19歳で学校の先生になったトシ子。 世の中は太平洋戦争の真っ只中で、食糧不足に苦しむ人々がたくさんいて、トシ子の学校の教え子たちも栄養失調で悲惨な状態だった。 食糧難から子供達をどうしたら救えるか。 幼い頃に見たポン菓子を思い出し、少ない燃料でお腹が膨れる食べ物が作れると、トシ子はポン菓子の機械を作ることを決意する。 家族を説得し、九州へ1人で渡り、工場を持ち九州のたくさんの人たちを説得して、機械が完成するまでの奮闘。 その間に亡くなってしまった大切な人たち。 空襲で見たつらい光景。 新しいことを成し遂げることっていうのは、大変なんだなあ。 ポン菓子を食べたくなったのだけど、まだ買えていない。

Posted by ブクログ

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