商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2020/06/23 |
JAN | 9784334913519 |
- 書籍
- 書籍
バケモンの涙
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
バケモンの涙
¥1,650
在庫なし
商品レビュー
3.9
16件のお客様レビュー
大阪の旧家生まれのトシ子が幼い頃 博覧会で見た大きな音のする「バケモノ」 でも、それが生み出した「涙」のような菓子は 甘くてサクサク、すーっと溶けるものでした。 ポン菓子やね! これは戦後の日本でポン菓子製造機を 自社開発した女性をモデルに書いた小説です。 そもそも小さな頃から...
大阪の旧家生まれのトシ子が幼い頃 博覧会で見た大きな音のする「バケモノ」 でも、それが生み出した「涙」のような菓子は 甘くてサクサク、すーっと溶けるものでした。 ポン菓子やね! これは戦後の日本でポン菓子製造機を 自社開発した女性をモデルに書いた小説です。 そもそも小さな頃から機械いじりが好きで チャッチャとラジオとか修理したりして。 戦時下で先生になったけれど 教え子の子供たちは常にお腹をすかせていて 栄養失調で死んでしまったりも。 だから、戦後、ポン菓子製造機のことを知り たくさんの子供に食べさせたいと 自ら行動に移すのです。 とはいえ、お嬢さん育ちの鼻をへし折られたり 実際に作る職工たちと足並みがそろわなかったり 紆余曲折に頑張れ〜!と言いたくなる物語でした。
Posted by
トシ子さんの何度も心が折れそうになりながらも、必死にポン菓子製造機を作ろうと頑張る姿に涙が出た。 自分らしさって何なのか。そんな問いかけを自分自身にしながらも、中々分からないまま。現代社会を生きる人にも共通した事だと思う。 自分らしさいうんは、自分のことだけしとったらわからへん...
トシ子さんの何度も心が折れそうになりながらも、必死にポン菓子製造機を作ろうと頑張る姿に涙が出た。 自分らしさって何なのか。そんな問いかけを自分自身にしながらも、中々分からないまま。現代社会を生きる人にも共通した事だと思う。 自分らしさいうんは、自分のことだけしとったらわからへん。人のためになんかしたときに、よう分かるんと違うやろか。 この言葉がとても強く印象に残った。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大阪の旧家で生まれ育ったトシ子。 小さい頃から機械いじりが好きな少女で、女中のヤエさんや祖母にしょっちゅう叱られていた。 正義感が強く、子供の面倒見の良さから19歳で学校の先生になったトシ子。 世の中は太平洋戦争の真っ只中で、食糧不足に苦しむ人々がたくさんいて、トシ子の学校の教え子たちも栄養失調で悲惨な状態だった。 食糧難から子供達をどうしたら救えるか。 幼い頃に見たポン菓子を思い出し、少ない燃料でお腹が膨れる食べ物が作れると、トシ子はポン菓子の機械を作ることを決意する。 家族を説得し、九州へ1人で渡り、工場を持ち九州のたくさんの人たちを説得して、機械が完成するまでの奮闘。 その間に亡くなってしまった大切な人たち。 空襲で見たつらい光景。 新しいことを成し遂げることっていうのは、大変なんだなあ。 ポン菓子を食べたくなったのだけど、まだ買えていない。
Posted by