商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2020/05/29 |
JAN | 9784488296049 |
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商品レビュー
3.3
17件のお客様レビュー
シリーズ化している書籍は、最初にググッと来ると続けて読むのだがインパクトが無いと続けて読むのはきついです。新聞の書籍欄でお薦めでしたがこの書籍欄で当たった試しが無い。
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イタリアのナポリを舞台にした警察小説です。 本書はシリーズ第一弾。 重大な不祥事を起こした 悪名高きピッツォファルコーネ署へ、 各分署の鼻つまみ者が集められた場面から 物語は始まります。 鼻つまみ者といっても、 個性が強く、個々にちょっとした 問題を抱えているだけで、 組織のは...
イタリアのナポリを舞台にした警察小説です。 本書はシリーズ第一弾。 重大な不祥事を起こした 悪名高きピッツォファルコーネ署へ、 各分署の鼻つまみ者が集められた場面から 物語は始まります。 鼻つまみ者といっても、 個性が強く、個々にちょっとした 問題を抱えているだけで、 組織のはみだし者ではあるけれど、 刑事としては実力のある者たちです。 また、ナポリといえば、 ローマ、ミラノに次ぐ第三の都市。 その中でもピッツォファルコーネ署は、 もっとも治安の悪い地域を管轄しているという設定。 なんとも魅力的な幕開けです。 捜査員たちのプライバシーの描き方も上手く、 そのことによって面白味が増しているといえそうです。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いつも行く図書館の司書さんに「このシリーズは読んだことある?」と聞かれ、「ないです」と答えたら「絶対好きだと思う。新作が出たのでお貸ししますから、その前に未読の分を読んでおいて」と言われたので、読みました。 正直、イタリア文学って理屈っぽくて小難しいイメージがあるので、「私には難しいのではないでしょうか」と言ったのですが、「大丈夫。ミステリだから」と言われ、恐る恐る読み始めましたが、大丈夫、ミステリでした。 それから、イタリアと言えば明るい太陽、青い空のイメージがありますが、今作のナポリはとにかく陰鬱。 一瞬北欧のミステリかと思ってしまうほど。 いやあ、思い込みって良くないですねえ。 有能だけど癖が強くて鼻つまみ者の刑事が4人、有能な後方支援が2人、そして理想の上司の所長。 この7人がメインの登場人物。 一応ロヤコーノ警部が中心となってはいるけれど、あくまで群像劇です。 今作はメインの女性資産家殺人をロヤコーノと刑事ドラマの刑事かぶれのアラゴーナが担当、少女監禁事件を銃おたくのディ・ナルドと筋肉バカのロマーノが担当し、貧しくて孤独な老人を自殺に見せかけて殺す連続殺人を副所長のピザネッリがひとりで極秘に調べている。 ひと癖もふた癖もある彼らは家庭にも問題を抱えていて、おいおいこれらの問題も深掘りされていくことと思います。 さらにイタリアの都市が抱える老い、孤独、自殺、格差、貧困などの社会的問題もしっかり書かれていて、これは続きが楽しみなシリーズを教えてもらったと、司書さんに感謝です。
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