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ビーズでたどるホモ・サピエンス史 美の起源に迫る
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ビーズでたどるホモ・サピエンス史 美の起源に迫る

池谷和信(編者)

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ビーズでたどるホモ・サピエンス史 美の起源に迫る

3,080

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 昭和堂
発売年月日 2020/04/11
JAN 9784812219270

ビーズでたどるホモ・サピエンス史

¥3,080

商品レビュー

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2025/04/26

起源と初期の意義: ビーズは約10万年前のアフリカで誕生し、人類の認知革命期と重なります。単なる美しさだけでなく、希少なものへの憧れや初期の交易活動と関連していた可能性が指摘されています。 素材の多様性と変遷: 木の実、貝殻、動物の骨や歯といった自然素材から始まり、石、金、ガラ...

起源と初期の意義: ビーズは約10万年前のアフリカで誕生し、人類の認知革命期と重なります。単なる美しさだけでなく、希少なものへの憧れや初期の交易活動と関連していた可能性が指摘されています。 素材の多様性と変遷: 木の実、貝殻、動物の骨や歯といった自然素材から始まり、石、金、ガラス、さらにはプラスチックといった人工素材まで、時代と共に多種多様な素材が用いられました。特にガラスビーズの登場は、生産や流通を通じて文化交流を示す重要な手がかりとなります。 装飾を超えた多機能性: ビーズは単なる装飾品に留まらず、美的価値に加え、宗教・呪術といった精神的な意味合い、身分や所属集団を示す社会的な機能、そして交易品としての経済的な価値も持っていました。小さく持ち運びやすいことから、社会ネットワークの形成にも貢献しました。 古代文明における役割: インダス文明ではカーネリアンなどを中心に装身具として広く使われ、独自の高度な加工技術が交易を支えました。古代エジプトではファイアンス製ビーズが信仰や儀礼、支配関係の強化に用いられ、副葬品としても重要でした。 仏教芸術と交易: 中国の仏教芸術では、仏像を飾る璎珞としてビーズが表現され、時代と共にデザインが変化しました。大航海時代以降は、ヨーロッパ製のガラスビーズがアフリカやオセアニアへ交易品として大量に持ち込まれ、現地の社会で富や地位の象徴、儀礼の道具として独自の価値を持つようになりました。 日本列島での展開: 日本では縄文時代から動物の骨や貝、翡翠などが利用され、広域に流通していました。弥生・古墳時代には管玉や勾玉が権力の象徴となり、副葬品や呪術的な意味合いも強くなりました。素材の産地や流通は当時の社会構造を反映しています。

Posted by ブクログ

2023/05/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館で借りた本。先に借りて読んでいた『アイヌのビーズ』と多少ネタかぶりがありつつも、図版などはこちらの方が多いような? ただし本文の図版は白黒。 翡翠ビーズ遺跡出土分布図は産地と生産遺跡も載ってて良かったです。 ヨーロッパとアフリカを繋いだトレードビーズ、子供の成長の無事を祈ったお守りとしてのビーズ、貝貨としてのビーズ、台湾のオオスズメバチの頭部を使った護符…。 クック船長がオセアニアの島々を航海しつつビーズなどと交換で食料を得ていた記録では、島やその中の社会階級によってビーズの価値がかなり違ってくるのが興味深いところ。 ニューカレドニアでは鉄は欲しがられたけど、ビーズの評価は低かったと書かれていて、流石戦闘民族と。 現代の日本のビーズについてはさらっとしか触れられてなくて残念。 ビーズバッグはなんかもう今は昔って感じですしねぇ。

Posted by ブクログ

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