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暗やみの中で一人枕をぬらす夜は ブッシュ孝子全詩集
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暗やみの中で一人枕をぬらす夜は ブッシュ孝子全詩集

ブッシュ孝子(著者), 若松英輔

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暗やみの中で一人枕をぬらす夜は ブッシュ孝子全詩集

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新泉社
発売年月日 2020/04/10
JAN 9784787720078

暗やみの中で一人枕をぬらす夜は

¥2,090

商品レビュー

4.6

12件のお客様レビュー

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2025/09/24

ブッシュ孝子さんの詩集ですね。 ブッシュ孝子さん(1945~1975、東京生まれ) ドイツ人ヨハネス・ブッシュさんと1971年に結婚。 この年に乳がんと診断され、治療を開始する。 1973年、病の再発により入院。詩をノートに記しはじめる。ノートには、九十二編の詩が残されていた。 ...

ブッシュ孝子さんの詩集ですね。 ブッシュ孝子さん(1945~1975、東京生まれ) ドイツ人ヨハネス・ブッシュさんと1971年に結婚。 この年に乳がんと診断され、治療を開始する。 1973年、病の再発により入院。詩をノートに記しはじめる。ノートには、九十二編の詩が残されていた。 1974年、永眠。享年、二十八歳。  この詩集は遺稿集になります。       「夢の木馬 1」(旅立ち)       白いスワンの木馬にのって    始めて空にとび立った日     古びて黄ばんだ写真のような家から    母に別れをつげてとび立った日    古い世界に別れをつげた日    あの日以来 私の心は    不安におののき あこがれにやかれ    一点の青空を求めて     黄色い空の中をただひたすら    とびつづけているのです        「秋」    山里にきて    久しぶりに秋とめぐりあった    ごめんごめん    こんなところでひっそりと    お前はもう幾年も空しく私を待っていたんだね       「小さな詩」   真夜中に浮かんだ小さな詩に翼が生えて   開いた窓から夜の闇にさまよい出てしまった   ああ でもよかった もどってきてくれた   朝の光の中で   お前はすまして私の肩にとまっている       「九月の一日」   九月も終わりの晴れた日には   私のうつ病の小鳥のかごをもって   庭の芝生にねころがるのです   雲はもうすじ雲だけど   日ざしには夏の名残がちょっぴり   まい子になった赤とんぼが一匹   つんつんとそよ風とお話です   そうすると私はもうすっかり病気のことなど   忘れて 夕やけの赤とんぼなどを   ハミングしてしまいます   私の小鳥もすっかりごきげんを直し   それにあわせて大声でさえずったりします   そんな時はおとなりの白黒まだらの仔ねこが   やっかみ半分にひがん花のかげから   私達のおしゃべりをきいてしらんぷり   金魚のはねる音にとびあがったりするのです   おやつにはぶどう棚からうれすぎたふさをもいで   フレッシュジュースの はいできあがり   こんな日の夜には小さな詩がひょっこり   生まれてきたりするのです  詩人の若松英輔さんが解説をされています。  『詩は、人を真の自己と出会わせるだけでなく、未知なる隣人とつなぐ橋になり、その言葉の力は時空を超え、過去と未來をも貫く力があることを教えられた。』と、記されています。  若くしてこの世を去った詩人は、詩集に生きています。限りない生への希望を謳えあげています。        

Posted by ブクログ

2025/06/28

詩、と成る前の詩のような、 溢れるその雫を撒き散らすような、 器用で不器用な書き方だと思った。 最初の詩が一番よかった。

Posted by ブクログ

2025/04/20

確かに美しい言葉の数々が、この本には散りばめられている。 彼女の書く言葉たちが美しいのは、単に彼女が余命幾許もない癌に侵されているからではない。現実的な話として、病気になり今まさに命を失おうとしている人は、いつもたくさんいる。でもその中に、人に強く訴える言葉を発する人と、そうで...

確かに美しい言葉の数々が、この本には散りばめられている。 彼女の書く言葉たちが美しいのは、単に彼女が余命幾許もない癌に侵されているからではない。現実的な話として、病気になり今まさに命を失おうとしている人は、いつもたくさんいる。でもその中に、人に強く訴える言葉を発する人と、そうでない人がいる。 もう10年近く前だけれど、私も大病にかかり、医者に余命宣告をされたことがある。その時に感じたのは、大きな悲しみと、残される家族へのすまないという思いと、人は死が目の前に迫ったとしても、特に何が変わるわけではなく、その人がこれまで生きてきた延長線上にしかいられないという、至極当たり前の感覚だった。 だからこそ、彼女の書くこの美しい言葉たちは、確かに死の病にかかったことを契機として、外に表出された言葉たちではあると思うけれど、本質的には彼女のこれまで人生の累積結果であることを強く実感する。

Posted by ブクログ