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暗やみの中で一人枕をぬらす夜は ブッシュ孝子全詩集
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新泉社 |
発売年月日 | 2020/04/10 |
JAN | 9784787720078 |
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暗やみの中で一人枕をぬらす夜は
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ブッシュ孝子さん。 1974年、28歳の若さで乳がんのために亡くなった女性が死の直線の数ヶ月前に書き残した詩集。 詩人だったわけではない。いや、彼女は詩人だった。でも、詩をなりわいとしていたのではないという意味。 子どもの頃から読書が好きで、繊細な心を持っていたという母親の証言...
ブッシュ孝子さん。 1974年、28歳の若さで乳がんのために亡くなった女性が死の直線の数ヶ月前に書き残した詩集。 詩人だったわけではない。いや、彼女は詩人だった。でも、詩をなりわいとしていたのではないという意味。 子どもの頃から読書が好きで、繊細な心を持っていたという母親の証言がある。 お茶の水大学で家政学部児童学科を学び、ドイツに留学、帰国後に乳がんが見つかる。そこで出会ったドイツ人の夫、ヨハネス・ブッシュと結婚。 そういう背景もあり、彼女の世界観、言葉の自由さ、キリスト教精神が詩のあちこちに見られる。 今のわたしが読んで気になった、心に留まった詩。 でも、数年後、10年後、20年後、私が再度この本を手に取ったとき、きっと心に留まる詩や言葉、見えてくる世界は全くべつのものだと思う。 詩には題名がつくものだが、どうやら、詩の世界には、題名がない詩は、最初の一行が題名として考えるならわしがあるらしい。 「人生」という詩が、まるで私の気持ちをまるごと代弁していた。 でも、私は今のところ、生きている。 生かされている。 神によって、生かされている。 神が、家族や友人や同僚や、この世界で私が関わる様々な人を通して、私を生かしてくださっている。 御心(みこころ)ならば、生きながらえるであろう。 死ののち、神のもとへ行くのだと分かっていても、死が怖い。自分に静かに忍び寄ってくる「死」が。 ブッシュ孝子さんが、「死」と向き合いつつ、時には病気のことを忘れ自然を感じ、時にはもう二度と会えはしないドイツの人を想う。 どれだけ科学が進歩し、医療が発展し、人間がすべてを支配しているかのような21世紀であったとしても、「死」はすべての人に平等に訪れる。 そこに向かって、私たちは生きている。 人生の長さも、道のりも誰にも分からないが、それが「生きる」ということなのだ。 『私がこれからしなければならないことは、その私自身の国の言葉を、より豊かに、美しく使えるようにすることです』 大学4年生のときのレポートのブッシュ孝子さんが書き記した言葉。 私も、私自身の国の言葉が好きだ。美しいと思う。 この言葉を味わい、この言葉を使うことで、豊かな人生を送っていきたい。
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亡くなる間際に、詩を綴ることを通じて、ついに言葉から愛された人。 言葉は何のためにあるんだろう。一日一日、一瞬一瞬、言葉をどう紡いでいくことが、真に生きることなんだろう。心を問われる詩集です。
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読んでいて、ただひたすら悲しかった。読み進められるか心配になるほど、悲しみや死への恐怖が迫ってくる。時々、まわりの大人にすがりたい気持ちを書いているのも、心が苦しくなる。加えて、詩の後にある日付がカウントダウンに思える。 一方、美しい言葉づかいがうれしい。ご本人は意図していたのか...
読んでいて、ただひたすら悲しかった。読み進められるか心配になるほど、悲しみや死への恐怖が迫ってくる。時々、まわりの大人にすがりたい気持ちを書いているのも、心が苦しくなる。加えて、詩の後にある日付がカウントダウンに思える。 一方、美しい言葉づかいがうれしい。ご本人は意図していたのかどうかはわからないが、漢字とひらがなの使い方がとても素敵。ひらがな多めだが、それが著者の素直な気持ちを引き立てているように思う。
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