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おいで、アラスカ!
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商品レビュー
4.1
20件のお客様レビュー
薬によるコントロールが難しく、いつ発作が起こるかわ からない不安と共に生きている「てんかん」患者のスフェン。てんかんという病気を受け入れられず、発作を起こしている状態を他の人に見られてヘンなやつだと思われるのを恐れている。「発作は、ちょっと死んでるようなものだ。でもある意味じゃ、...
薬によるコントロールが難しく、いつ発作が起こるかわ からない不安と共に生きている「てんかん」患者のスフェン。てんかんという病気を受け入れられず、発作を起こしている状態を他の人に見られてヘンなやつだと思われるのを恐れている。「発作は、ちょっと死んでるようなものだ。でもある意味じゃ、死んだほうがましかもしれない。死んだら、発作のあと、脳震盪を起こしたよだれまみれの姿で、目を覚まさないですむから。」 こんなことを考えるほど辛い状況のスフェンには、アラスカという名前の介助犬がいる。それもてんかん専門の。 そのアラスカの前の飼い主であるパーケルもまた、不安に取りつかれていた。5週間前に両親の営む写真店に強盗が押し入り、父親が肩を拳銃で撃たれるのを目撃してしまったのだ。それ以来、父親は防犯カメラのライブ映像を見て過ごすだけの存在になってしまったし、犯人は逃走したままだ。 パーケルがアラスカを取り戻すことを決意したのだが… パーケルの正体がばれて2人の関係は不信感によって壊れてしまう。そんな時、スフェンが学校で大発作を起こして、その様子を誰かが動画撮影し、あっという間に拡散されてしまう。 決定的に壊れてしまった関係や絶望的な状況も、真摯な気持ちが、態度や行動によって伝われば修復することもできるんだ!瑞々しい子ども時代の感性だからかもしれないけれど。人間関係って素晴らしいなと思わせてくれました。 周りに「してもらう」だけの状況っていうのは自尊心がやられますね。スフェンがパーケルの力になりたいと思えたことが良かった!
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てんかんの発作を持つ少年と家族を強盗に襲われた少女。不意に起こる発作や不意にやって来る悪意への不安。ふたりの間には介護犬アラスカ。ふたりの反発と理解が自己の不安と向き合うきっかけに。 みんな火星の上を歩きまわってる。素敵な物語。
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文章が好き 作品全体の雰囲気が好き ◯ 内容結末に納得がいった ◯ また読みたい その他 「てんかん発作」と「介助犬」の存在。暴力の被害者、銃社会。 それぞれがかかえる悩みは違えど、それぞれにできる方法で前向きに進む少年少女の姿が清々しい。 「ネット動画」(SNS)も物...
文章が好き 作品全体の雰囲気が好き ◯ 内容結末に納得がいった ◯ また読みたい その他 「てんかん発作」と「介助犬」の存在。暴力の被害者、銃社会。 それぞれがかかえる悩みは違えど、それぞれにできる方法で前向きに進む少年少女の姿が清々しい。 「ネット動画」(SNS)も物語の重要な要素のひとつ。 今の子どもたちは現実社会でネットと触れ合っているけれど、こういう文学作品でも取り上げられるようになっているんだな、と当たり前のことにようやく気がつく。
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