商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2020/03/19 |
JAN | 9784122068605 |
- 書籍
- 文庫
文章読本 新装版
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商品レビュー
3.8
7件のお客様レビュー
三島由紀夫の著作は読んだことがなかったのですが、本作は読みやすかったです。作家の文章の捉え方が例とともに述べられていて、成程と思う部分もありました。 本作が執筆された時期の三島由紀夫作品に興味が出てきたので、読んでみたいと思います。
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私は文学は好きではない(素養がない)が、文章は好きである。三島の小説は基本的に苦手な印象だが評論・随筆は大体好き。小説はねちねちしてまだるっこしく感じる、しかしこれが評論・随筆になると急に親切で明晰になる。まあ後者の方はある程度読者に理解されないと仕方がないからそうならざるを得な...
私は文学は好きではない(素養がない)が、文章は好きである。三島の小説は基本的に苦手な印象だが評論・随筆は大体好き。小説はねちねちしてまだるっこしく感じる、しかしこれが評論・随筆になると急に親切で明晰になる。まあ後者の方はある程度読者に理解されないと仕方がないからそうならざるを得ない、三島の望んだところかどうかは分からないが、満更でもなかったと思う。彼の十八番という気がするがなあ。三島は教師みたいなものとしてもなかなか魅力のある人だったろう。 この本に出てくる作品の多くは読んでいないけれども、三島の説明には賛同するところが多い。プロだから考えていて当然ではあるがここまで流暢に言語化できたらさぞ気持ちが良いだろう。立て板に水、流れるような舞うような一流のリズムがありながら内容も必要十分。しかもちゃんと最後の「結語」の内容がクライマックスにふさわしい。「文体による現象の克服ということが文章の最後の理想である」…なるほど、そうかもしれない。私はここまでは考えついていなかったと思う。文体による、かは留保をつけたい気がするが、この最後の部分で自分の蒙を少し啓かれたように感じた。私は文章の最高の目標を格調と気品とは思わない(自分はそんなものが分かる身分じゃないので)が、自分のプライドを賭けるもの、とは考える。他に文章読本は読んでいないが、これはこれで傑作だ。谷崎のも読んでみようかと思う。
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短編は道草や道の花を、長編は遠くの景色のようなもの、読書していて感じていたモヤが晴れる気分でした。 ストーリーもですが、物語より文章の美しさ、日本語の美しさの方が読んでいて気持ちいと感じるので、この本は自身の読書の教科書のようなものになりました。
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