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春、死なん
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2020/02/27 |
JAN | 9784065185995 |
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春、死なん
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【春、死なん】 富雄の願いは何だったのだろうか。 喜美代の気持ちを慮ることが出来なかったこと? 賢治の育て方? 里香の虚栄? 文江との過去? 全ては性に塗り替えられているけれども、靄がかかるその目の本質は、富雄自身が1番良く分かっていて、ただ、見ようとしなかっただけなんだ。 ただ...
【春、死なん】 富雄の願いは何だったのだろうか。 喜美代の気持ちを慮ることが出来なかったこと? 賢治の育て方? 里香の虚栄? 文江との過去? 全ては性に塗り替えられているけれども、靄がかかるその目の本質は、富雄自身が1番良く分かっていて、ただ、見ようとしなかっただけなんだ。 ただ、怖かっただけなんだ。 いくら願おうとも、その通りになることは難しい。 でも、願いのほんのちょっと外側にある膜が破れれば、少しは近づけるのかもしれない。 【ははばなれ】 親の心子知らず。 子の心親知らず。 生まれてきた証に苦悩もすれば、受容もする。 母は1人しかいない。 当たり前のこと。似るのが怖かったのか。 だから、離れたかったのか。 いくら願おうとも、その通りになることは難しい。 でも、願いのほんのちょっと内側にある本心に触れられれば少しは近づけるのかもしれない。
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老いた中、目が霞んで仕方なく病院へ行くも、問題がなく精神科を勧められる始末。 年老いてもなお湧き上がる性欲。 そんな日々に疲れていた中、かつて一夜を共にした女性と再会しーー。 (春、死なん) なにもかもあけすけな母のようになるまいと生きてきた。なにもかもを閉ざして。 墓参りをき...
老いた中、目が霞んで仕方なく病院へ行くも、問題がなく精神科を勧められる始末。 年老いてもなお湧き上がる性欲。 そんな日々に疲れていた中、かつて一夜を共にした女性と再会しーー。 (春、死なん) なにもかもあけすけな母のようになるまいと生きてきた。なにもかもを閉ざして。 墓参りをきっかけに久しぶりに会った母は相変わらずあけすけで、でも自分に見えていたことだけが全てではないと知る。 (ははばなれ) AV女優を自ら天職と言い切り、楽しんでいる著者のインタビューを読んで興味を持った1冊。 どちらのお話もとても生と死を感じた。 生きている限り逃れられない家族の呪いってきっと人それぞれあって、それとうまく付き合えるようになったら1つ大人の階段を登れる気がするな。
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ダ・ヴィンチ2023 BOOK OF THE YEARに文庫が選ばれていたので読んでみました。 1『春、死なん』 妻を亡くした70歳の富雄が1度関係を持った文江と再会した。文江も夫を亡くしている。文江は西行の歌 願わくは花のしたに春死なん そのきさらぎの望月の頃 を出して満開の...
ダ・ヴィンチ2023 BOOK OF THE YEARに文庫が選ばれていたので読んでみました。 1『春、死なん』 妻を亡くした70歳の富雄が1度関係を持った文江と再会した。文江も夫を亡くしている。文江は西行の歌 願わくは花のしたに春死なん そのきさらぎの望月の頃 を出して満開の桜の下で満月の次の日に死んだ西行を羨ましいというものの… 文江が富雄を ねえ、トミー と呼ぶところがなんだか妖艶というか怖い。終わり方もホラーっぽくて、一体どうなってるのかわからなかった。 2『ははばなれ』 父を9歳で亡くしたコヨミ。母に今まで男の気配はなかったが、今は彼氏がいる。スマホの写真を見せてもらうと父とは違うタイプ。父と母との出来事を思い出すと、今自分の結婚生活に対する疑問が生まれてくる… 帝王切開とその傷跡について書かれていて、そういう考え方をする人や子供もいるのかも、気付かされました。が、帝王切開や手術の後は勲章。昔なら死んでいたんだから、と個人的には思います。 少し表現がくどく、ピンとこないところがあるせいか本の世界に入りきれませんでした。 でも、2つとも夫に先立たれた時どう生きていきたいかを考えるきっかけとなったし、親子や夫婦に対する視点が独特で良かったと思いました。
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