商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2020/02/20 |
JAN | 9784087440775 |
- 書籍
- 文庫
意識のリボン
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意識のリボン
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商品レビュー
3.4
33件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
綿矢りさの短編小説集、私小説と言えばいいのか?中には主人公を男性にしてフィクション感を出している掌編もあるが、限りなくエッセイに近いと思える作品が多い。 例えば冒頭作の「岩盤浴にて」なんて、掘り下げる深さと位置が面白くて一線を画しているが、一つ間違えたら日常系コミックとかに出てきそうな話。 表題作にして収録最後の作品である「意識のリボン」は、死後の世界観があるので小説風味は高いが、エッセイに寄せた表現で書かれていて、それが独特の雰囲気を出している。 意識があって外界があるという順番なんだろうな。勿論現実が内面に作用する事実はあるにせよ、主観的には自分の意識が、外の世界に対する感じ方を変えていく感触はすごく良く分かる。 「俺はそうじゃないなぁ」と感じる描写もちょいちょいあったけど、そこは個性差。それも含めて結構考えさせられる1冊だった。薄さの割に読後感は結構ボリューミーである。
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「嫌いなものを無理やり好きになろうとするより、ものすごく好きと執着している気持ちを平らかにしていけば〜」 怒りの漂白剤より 押し付けられるような感じのしない、言葉のあやとりのような文章が好きです。
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短編小説であるが、より私小説的なエッセンスがあり、エッセイのようでもある。いくつかそういう話があり、個人的にすごく面白かった。特に怒りに対しての作品、怒りの漂白剤が一番良かった。 綿谷りさと金原ひとみ。この二人の作品を楽しむ至福の時。あ〜〜、良い時間だ。
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