商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2020/02/15 |
JAN | 9784000613880 |
- 書籍
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黄犬交遊抄
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黄犬交遊抄
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
これまでキーンさんの執筆や講演に触れたことはなく、日本文学についても体系的にそこまで深く学んでいないから、かなり偏っていると言えるけれど、そういう浅い知識でもとても読みやすく、分かりやすくて日本文学面白い! ってなった。 また、親しかった文学者たちの思い出や日本文学史についての講...
これまでキーンさんの執筆や講演に触れたことはなく、日本文学についても体系的にそこまで深く学んでいないから、かなり偏っていると言えるけれど、そういう浅い知識でもとても読みやすく、分かりやすくて日本文学面白い! ってなった。 また、親しかった文学者たちの思い出や日本文学史についての講演や明治天皇の伝記を書いた話、養子となったキーン誠己さんのあとがきまで、一冊の全てを通してキーンさんがどれほど強い情熱を持って真摯に日本文学に向き合って研究されていたかや、穏やかであたたかく(だけではなくて、結構一刀両断の苛烈さも併せ持ちながら)、真っ直ぐで愛情深い人柄が伝わってきて、素敵な方だったんだなあと感じた。 調べたら、今北区立中央図書館で特別展やってるんですね…残念ながら今回は行けないけれど、キーンさが蔵書を多数寄贈された同図書館、いつか行ってみたい。
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ドナルド・キーンの友人、先輩、恩師との交友関係や思い出を綴ったエッセイ。他の著作で知っていた事も多かったけれど、改めて読んでみると彼の人を見る眼の素晴らしさを感じる。親や知人に頼ることなく、自分で行動して良い人間関係を築いているように思った。自己研鑽に励み、高いレベルで人と付き合...
ドナルド・キーンの友人、先輩、恩師との交友関係や思い出を綴ったエッセイ。他の著作で知っていた事も多かったけれど、改めて読んでみると彼の人を見る眼の素晴らしさを感じる。親や知人に頼ることなく、自分で行動して良い人間関係を築いているように思った。自己研鑽に励み、高いレベルで人と付き合う。若い頃からかなりの向上心があったようだ。 負けず嫌いなのだろう。 後半は「私の仕事部屋から」。講演内容を文章にしたもので「明治天皇」を書いた経緯、「日本文学史」「日本人の日記」など、彼の考え方やエピソードが大変面白かった。最後は養子の誠己さんの話で、晩年の彼の姿が語られていて興味深く読めた。キーンさんの日本と日本人への愛情が伝わる。彼のような外国人(帰化したけれど)に気に入られたのは、日本人にとっても大変幸せなことだと思う。 全体として、前半の人物評の内容は大体知っていた事が多かった。後半の方が面白かった。
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キーンさんの文学者たちのことを書いた本はいくつか読んだことがあったが、未発表のものもあるとのことで読んでてとても興味深かった。息子さんとの晩年の日々を、息子さんがキーンさんとの出会いから書いたあとがきは、そのままのキーンさんを垣間見れて、そして穏やかで幸せな日々を過ごされたんだな...
キーンさんの文学者たちのことを書いた本はいくつか読んだことがあったが、未発表のものもあるとのことで読んでてとても興味深かった。息子さんとの晩年の日々を、息子さんがキーンさんとの出会いから書いたあとがきは、そのままのキーンさんを垣間見れて、そして穏やかで幸せな日々を過ごされたんだなぁと心温まった。本の装丁が黄色でとても上品で、墓石にも掘ったという可愛い犬のイラストがなんとも味わい深い。手元にずっと置いておきたくなる本。
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