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夕陽の道を北へゆけ
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夕陽の道を北へゆけ

ジャニーン・カミンズ(著者), 宇佐川晶子(訳者)

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夕陽の道を北へゆけ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2020/02/05
JAN 9784152099143

夕陽の道を北へゆけ

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商品レビュー

4.6

10件のお客様レビュー

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2024/09/01

イッキ読みしてしまった。 スティーブン・キング氏の推薦コメント「冒頭の7ページを読んだら、最後まで読まずにはいられない」が訳者のあとがきで紹介されていたが、まさにそれ! 私も冒頭の7ページ以降、続きが気になって気になって本を置けなかった。 ピリっとしない日本語タイトルで、図書館...

イッキ読みしてしまった。 スティーブン・キング氏の推薦コメント「冒頭の7ページを読んだら、最後まで読まずにはいられない」が訳者のあとがきで紹介されていたが、まさにそれ! 私も冒頭の7ページ以降、続きが気になって気になって本を置けなかった。 ピリっとしない日本語タイトルで、図書館から届いたときは、「何だこれ。こんなのいつ予約したんだっけ?」とか思ってしまった。 でも、原題は「American Dirt」で、それをそのまま日本語に置き換えるよりは、やっぱり「北を目指す」という意味のことが入っているタイトルの方がふさわしいような気がするから、これはこれでいいのかも。 カルテルの悪行を暴こうとしたジャーナリストの夫が殺され、8歳の息子を連れた母親がメキシコからアメリカへ不法入国する話だが、激しく心かき乱される辛い場面がいくつもある物語だった。 以前読んだ、ヴィエト・タン・ウェン編集の『ザ・ディスプレイスト』のあとがきの言葉「母国を出てからの彼ら(難民たち)のたどる道はまっすぐでも安全でもない」が思い出される。難民の多くの人がトラウマを抱える、と聞くがきっと事実だろうと思う。 先日も、NHKBSで、ドキュメンタリー『運び屋の“ゲーム” バルカンルート 難民たちの逃避行』を見て同じように辛かった。 何年か前に、難民キャンプから出ることのできない若者が、教育を受けたり、働いたりできないことに対し「多くの機会を奪われることが辛い」と国連で訴えたのを聞いたときも、彼らの取り返しのつかない損失に胸をかきむしられるような気持ちになった。 こうした情報をつい集めてしまう。 多くの人は難民になるしか選択肢がない。生まれる国が違えば「私だったかも」と思わずにはいられない。 だから、著者のあとがきにはとても共感した。彼女の最初の作品『The Rip in Heaven』も読みたいな。ノンフィクションらしい。 『ザ・ディスプレイスト』にもあったけれど、国境って本当に必要?と思ってしまう。必要だと思っている人にとっては頭がおかしい意見だろうけれど。 でも、昔は日本もいくつもの国に分かれていてそれが当たり前だし必要だと思われていたけど、一つの国になっても何の違和感もない。その規模の大きい版だと思えばいいのではないかしら。 国境があろうとなかろうと、悪いことする人はいくらでも簡単に出入りできるでしょうしね。

Posted by ブクログ

2023/11/26
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※このレビューにはネタバレを含みます

メキシコ。カルテルに親族16人を惨殺された母子の冒険譚。カルテル、コヨーテ、移民、通りすがりの人々の人間臭さが好き

Posted by ブクログ

2022/10/28

「自宅を捨て、文化を捨て、家族を捨て、母語すらも捨てて、望んでもいない遠くの国という夢にたどり着くチャンスのために、命をかけて大きな危険に飛び込んでいくのだ」 つい先日ベネズエラで大洪水が発生し、住むところを奪われ難民となったひとたちが徒歩で北(アメリカ)を目指すというニュース...

「自宅を捨て、文化を捨て、家族を捨て、母語すらも捨てて、望んでもいない遠くの国という夢にたどり着くチャンスのために、命をかけて大きな危険に飛び込んでいくのだ」 つい先日ベネズエラで大洪水が発生し、住むところを奪われ難民となったひとたちが徒歩で北(アメリカ)を目指すというニュースを見ました マジか!無理じゃね?と思いました 命の危険なんて感じたことのないぬくぬくのほほんハポネス(スペイン語で日本人の意)の典型的な感想ですよね 考えないようにしてるんですよね、きっと 考えたら心折れますもん 折れたらもう終わりですもんね 本作の主人公リディアはメキシコはアカプルコから北を目指すので距離的にはベネズエラよりだいぶましですが、麻薬カルテルに追われていますので困難度でいったら、もうそれこそ達成はほぼ不可能です 八歳の息子ルカの存在が彼女を奮いたたせますが、道中はそりゃあもうとんでもない苦難の連続です 麻薬カルテルへの密告者はあらゆるところに潜んでいますので全く気が抜けないのよ! もうハラハラドキドキ! ただね、麻薬カルテルに本気で狙われてたらもっとあっさり捕まってると思うんですよね… 八歳の子供を抱えた一般人の女性が普通に考えて逃げきれる可能性はゼロです、ゼロ なので、ちょっと絶体絶命のピンチが少なくない? 麻薬カルテル…緩くね?とか思っちゃったんですがどうでしょう?水曜どうでしょう?(そういうのいいから) そして、ラストですよね 決してゴールではないんですよね 新たな苦難のスタートなんですよね なんかもう頑張れ!って思いました それにしても、日本に住んでると想像も及ばない世界です 想像も及ばない日常です 何か出来ることってないんかなー 難しなー 頑張れって思うしかないんかなー

Posted by ブクログ

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