商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2020/02/06 |
JAN | 9784065175521 |
- 書籍
- 児童書
朔と新
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朔と新
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商品レビュー
3.9
41件のお客様レビュー
新と朔と梓がタッチの達也と克也と南のようだけど達ちゃんより暗くて捻くれてる新は嫌いじゃない。母親と息子の関係についても考えさせられた(こうはなりたくないと)。キロ8からスタートしてキロ5を切るところまで持っていくって兄弟にしても素晴らしい伴走者だと思う。伴走歴17年目にして、学べ...
新と朔と梓がタッチの達也と克也と南のようだけど達ちゃんより暗くて捻くれてる新は嫌いじゃない。母親と息子の関係についても考えさせられた(こうはなりたくないと)。キロ8からスタートしてキロ5を切るところまで持っていくって兄弟にしても素晴らしい伴走者だと思う。伴走歴17年目にして、学べるところが沢山あった。
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兄弟で挑むブラインドマラソン 自分の責任で兄の視力が奪われたと思い、それならば自分の大切なものも失いたい=走ることを辞めていた新だが、ある日兄から伴走者になって欲しいと頼まれる 強い人なんていない みんな支え合い、傷つけ合いながら生きている
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
バスの交通事故により視力を失った兄・朔と、そのバスに乗る原因をつくった弟・新を軸に、後悔や羨望といった暗い感情を整理していくお話。 朔が突然視力を失い、急激に変化する環境で新を許せないのも、母親が現実逃避の手段として新を責めるのも、新が自分を責めると同時に母親の言葉に(本人は自覚していないかもしれないが)傷つくのも、すべてが追い詰められた人間の自然な感情であり、それがむしろ物語全体の切なさややるせなさを強調していると感じた。人間の汚い、暗い感情から目を逸らさず、丁寧に言葉を紡ぐことができるいとうみくさんには脱帽する。 中学受験時代、塾のテストで出題されたことを機に読み始めた。小学生の頃は、話や感情を理解するのが難しく、ただただ朔への同情と朔の最後の本音に裏切られたような驚きが胸に残った。だが、中学生になって読んでみると物語に対する視点が変わり、新の心情を深く理解することができたように思う。自分の心の成長もともに感じられ、また内容も割とヘビーではあるが現実味があり、何度読んでもおもしろい本である。
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