- 新品
- 書籍
- 文庫
- 1224-24-05
形を読む 生物の形態をめぐって 講談社学術文庫
1,056円
獲得ポイント9P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2020/01/14 |
| JAN | 9784065185469 |
- 書籍
- 文庫
形を読む
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
形を読む
¥1,056
在庫なし
商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
生態について興味があり読むに至る。解剖学者である養老孟司さんによる、生物の形態に関する考察。後半は専門的すぎて単語の意味を一つずつ調べないと理解が難しいが、抽象的な考え方に関しては他の分野にも応用が効きそう。 例えばアーサー・ケストラーの「ホロン」と言う概念。これは階層構造のようなもので「自分より階層が上の実態にたいしては、部分としての面を示すが、下の階層には、全体として振る舞う。」という性質を持つ。この考えは建築・内装設計になくてはならない考え方。都市は国にとっては部分であり、建築にとっては全体である。建築は都市の部分であり、内装の全体である。内装は建築の部分であり、家具の全体である。スケールを横断して設計するにはこの部分と全体の往復とその連関を作らなければならない。 そして、ホロンを飛び台として筆者が主張する生物の形態も同様に重要な視点であった。「変化を繰り返す細胞集団は時間的断面をとって観察すると、形の上である定常状態をしめす。-定常状態が細胞・組織・器官など様々な階層で存在しているために、形の上での定常性がその結果生じる。それすなわち形態である。」動的平衡状態にあるその総体が形態なのだと言う意見はまさに事物連関型の建築の姿に思える。解剖学からこの概念に触れられるとは思っておらず、なんだか嬉しい。 その他にも普段はよく考えないが、言われてみるとそうだなと思ってしまう形態への知識が書かれていて面白かった。
Posted by 
著者の単行本としては最初の著作を文庫化したものです。東京大学の解剖学教室に勤めていた著者が、「科学とはなにか」「形とはなにか」「解剖学とはなにか」といった問いについて考察するなかではぐくまれた思想が提示されています。 科学的客観性を信奉するひとは、科学的探求活動をおこなっている...
著者の単行本としては最初の著作を文庫化したものです。東京大学の解剖学教室に勤めていた著者が、「科学とはなにか」「形とはなにか」「解剖学とはなにか」といった問いについて考察するなかではぐくまれた思想が提示されています。 科学的客観性を信奉するひとは、科学的探求活動をおこなっているのが「自分」であるということを、しばしば忘却していると著者は指摘します。そして、「自分」と「自然」の両方があって科学という営みが成立することを、著者の専門である解剖学から例を引きつつ説明しています。著者が紹介しているのは、解剖学における四つの説明のしかたで、機械論的説明、機能による説明、発生による説明、進化による説明です。そのうえで著者は、生物の形態とその意味を理解するという解剖学の営みについて考察を進めています。 本書中にすでに「馬鹿の壁」という表現が登場しており、これがベスト・セラーとなった『バカの壁』(2003年、新潮新書)へとつながっていくことになります。
Posted by 
養老孟司の著書で、一冊の本として書かれたものの中では、いちばん最初に書かれた本。形態学が主題となっており、ふつうこうした専門分野について科学者に語らせると、門外漢には珍紛漢紛といったことになりかねないのがオチだが、そうした弊に陥らずに読者を惹きつけられる文章力は、さすがというほか...
養老孟司の著書で、一冊の本として書かれたものの中では、いちばん最初に書かれた本。形態学が主題となっており、ふつうこうした専門分野について科学者に語らせると、門外漢には珍紛漢紛といったことになりかねないのがオチだが、そうした弊に陥らずに読者を惹きつけられる文章力は、さすがというほかない。それを可能にしているのがおそらく、人並み外れた読書量であろう。行間からその広範なバックグラウンドを感じる。終章はのちの『唯脳論』に結実する思考の萌芽が見られ、著者の理論形成を読み解く上でも見逃せない一冊。 なお、この本が書かれたとき、養老さんはすでに四十九歳、そこから『唯脳論』までにはさらに三年を要している。それを思うと、人生はまだこれからと、勇気づけられる気がする。
Posted by 
