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完全な真空 河出文庫
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完全な真空 河出文庫

スタニスワフ・レム(著者), 沼野充義(訳者), 工藤幸雄(訳者), 長谷見一雄(訳者)

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完全な真空 河出文庫

1,375

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2020/01/07
JAN 9784309464992

完全な真空

¥1,375

商品レビュー

4.3

9件のお客様レビュー

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2025/07/04

ポーランドのSF作家スタニスワフ・レムによる『架空の書籍』の書評集。 本の内容を個別のパーツにばらして、ひとつひとつを解説・批評することが書評のおもしろさだとすれば、架空の本の書評はそもそも「全体」がないのに「一部」だけを切り取って摂取することになってまずその経験自体が奇妙で楽...

ポーランドのSF作家スタニスワフ・レムによる『架空の書籍』の書評集。 本の内容を個別のパーツにばらして、ひとつひとつを解説・批評することが書評のおもしろさだとすれば、架空の本の書評はそもそも「全体」がないのに「一部」だけを切り取って摂取することになってまずその経験自体が奇妙で楽しかった。 それを前提に、この本は架空の書評をするというアイデアを超えてすごい。ひとつひとつの「架空の書籍」につぎ込まれている想像・思考が尋常ではない。 『新しい宇宙創造説』『とどのつまりは何も無し』『生の不可能性について/予知の不可能性について』など、いくつの分野でどれだけの教養を蓄えたら書けるのかちょっと想像もつかない。哲学や物理学、文学すべてに精通していなくては書けないと思う。 本を書く時、まずアイデアがあって、それを小説や論説文にするための「梱包作業」がある。「梱包作業」は読者がページを繰るのを止めないような仕掛けを入れたり、起承転結をつけたり、そのアイデアが存分に発揮されるための伏線を張ったりする作業。 「完全な真空」では架空の書籍の紹介により、その梱包作業を放棄してアイデアという甘い果実のみを読者に食べさせている。 難解だがとてもスリリングな知的体験で、贅沢な読書だと思った。

Posted by ブクログ

2024/11/23

異常に面白い 短編しかないが、同じ哲学がいくつかに一貫して通っている。どの話も理知的で断固としている。

Posted by ブクログ

2022/10/31

短編集 SFらしく、学者のこころに満ちている ● 「新しい宇宙創造説」 “教養のある人ならばこの著作の題名くらいは知っているでしょうし、著者の名前も聞いたことくらいはあるでしょう。しかし、それだけのことです。

Posted by ブクログ