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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ブックマン社 |
発売年月日 | 2019/12/17 |
JAN | 9784893089274 |
- 書籍
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小説「安楽死特区」
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小説「安楽死特区」
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商品レビュー
3.3
32件のお客様レビュー
2025年、東京五輪の跡地に作られた、安楽死を法的に認める特区の話。 作品自体は2019年に書かれていますが、実在の人物であったり、それを想起させるキャラクターであったり、また著者がお医者さんということもあり、全てがリアル。まるで新聞記事を読んでいるかのように、物語がするすると脳...
2025年、東京五輪の跡地に作られた、安楽死を法的に認める特区の話。 作品自体は2019年に書かれていますが、実在の人物であったり、それを想起させるキャラクターであったり、また著者がお医者さんということもあり、全てがリアル。まるで新聞記事を読んでいるかのように、物語がするすると脳内に入ってきました。 先の衆議院選挙で国政政党の代表が「尊厳死の法制化」に言及する世の中、ただの物語とは思えません。 安楽死を望む本人、その周りの人、それぞれの想いは一つでは無いことが容易に想像できます。 私自身、ここ数年で少なからず「お別れ」を経験し、自分の“死生観”を見つめ直すことが増えてきました。 人の数だけ“死生観”がある中、法律でそれをまとめることの難しさを考えさせられる作品でした。
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本書は、東京の一角で試験的に行われた「安楽死特区」という制度にまつわるお話。もちろんフィクションであるのでご安心を。 どストレートに、安楽死について改めて考えさせられる内容で「理想の死に方とは?」「終末期をどう生きたいか」という命題に沿って物語が進んでいきます。 それだけじゃ...
本書は、東京の一角で試験的に行われた「安楽死特区」という制度にまつわるお話。もちろんフィクションであるのでご安心を。 どストレートに、安楽死について改めて考えさせられる内容で「理想の死に方とは?」「終末期をどう生きたいか」という命題に沿って物語が進んでいきます。 それだけじゃなくて安楽死を与える医者側の話、その内容を当事者目線でかく小説家の話も出てくることでより深く広い視点で安楽死について考えることができます。 平均寿命が伸びている昨今ですが、果たしてそれが幸せに寄与するのか?苦しい時間を引き伸ばすことに繋がるのではないか。生きる権利があるのであれば、死ぬ権利もあるのではないか。……非常に考えさせられる内容でした。 当たり前ですが、健康寿命と幸福度がが共に伸びていく社会であって欲しいし、そうなるように僕自身も楽しんで生きていきたいなと、改めてそう思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
長尾先生は安楽死反対派なのかな!? 本の中で、順調に安楽死特区構想が進んでいたにも関わらず、非現実的な展開でズタズタになってしまったのがとても残念。また、安楽死の方法の薬が苦痛を伴う描写なのにも悪意を感じる。(スイスでの安楽死はもっと自然に眠るように行われているよう。)これをもって、安楽死制度が良くないとは言えないと思う。 そりゃあ、自然に穏やかに枯れて逝けるのが一番。 しかし、痛みや身体不自由、認知症等の状態になると、なかなか尊厳を守ってもらえない介護や医療を受けざるを得ず、また、近い大事な人への負担を負わせる。病状の苦しみに加え、これらによる精神的ダメージも計り知れない。 これらから解放されるための安楽死制度は、患者自身の尊厳に他ならない。日本でも是非進んで欲しい。
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