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デトロイト美術館の奇跡 新潮文庫
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デトロイト美術館の奇跡 新潮文庫

原田マハ(著者)

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デトロイト美術館の奇跡 新潮文庫

539

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2019/12/23
JAN 9784101259635

デトロイト美術館の奇跡

¥539

商品レビュー

3.7

201件のお客様レビュー

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2024/09/20
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※このレビューにはネタバレを含みます

大好きな原田マハの作品 実話を元にしたフィクション。 自動車会社で40年溶接工として働くアフリカ系アメリカ人の男性フレッドが不況で解雇 パートタイマーで働く妻が「私の夢はあなたとデトロイト美術館に行くこと」励ます 彼女は工場で働いたり、皿洗いやレジ打ちの慎ましい生活の中で、時々1人で地元のデトロイト美術館を訪れるのを楽しんでいて、セザンヌの「マダム・セザンヌ」を「私の友達」と呼び、この場所を「私の友達の家」だと夫に紹介。美術は全くわからないけれどけれど、妻にそう言われて、彼もここが大好きになった。 そんな矢先、彼女が病気で亡くなり、生きる気力がなくなった時も、デトロイト美術館を訪れて、「マダムセザンヌ」と心の中で彼女の思い出話をすると励まされた そんな中、2013年、かつて自動車産業の街として栄えたデトロイト市はアメリカ史上最大の財政破綻を起こす。市民の年金も払えなくなりそうになり、市民の生活を守るため、デトロイト美術館のコレクション売却を検討。 美術館のキュレーター責任者は自分も職を失うだろうと感じつつ、多くの美術品のコレクションは世界中のバラバラな所に売却されていくだろうとあきらめのきもちで売却先との対応を進める そんな中、新聞で美術館売却の記事を読んだ元溶接工のあの老人フレッドが美術館を訪れて、「妻と私の大切な友達とその友達の家を守って欲しい」 と、はき古したジーンズのポケットに手を突っ込んで、皺くちゃの紙片を取り出した。 それは500ドルの小切手で、美術館を救うためには8億ドルを上回る寄付金が必要らしいが「年金生活者の私にはこれが精いっぱいなんだ」と渡してきた それを見た美術館のキュレーター・ジェフリーの、あきらめていた暗い心に、「何とか美術品も市民の生活も両方守りたい」という強い気持ちが湧いてきた。 美術館員ジェフリーが毎朝出勤前に立ち寄るカフェで、デトロイト市と債権者との間の交渉を担当している裁判官のダニエルに出会い、「美術品のコレクションと退職者の年金の両方を救うとっておきの案がある」、と言われる 後日、裁判官ダニエルは全米きってのセレブリティや名士たちが集まる会議で 「人類の至宝であるこれらのコレクション、全米が誇る創造と産業の街・デトロイト。両方を守り抜くために力を貸してほしい」と懸命の訴えて、それに共感した9つの財団が巨額の寄付を表明したために、ついにはデトロイト市民と美術館を救済するための寄付金が目標金額8億ドルに達した。 今回の件でデトロイト美術館は市の管理下を離れて独力法人となったために、これから先は経済状態に左右されずに存続できることが決まった 美術館員・ジェフリーがこの嬉しいニュースを誰よりも先に伝えたかったのは、1年前に面会を申し込んできて1枚の小切手を差し出した元溶接工フレッド 「あなたがこの街にいてくれたことが、デトロイト美術館の奇跡を起こした」と伝える 職業も年齢も社会的地位も関係なく「この絵とこの美術館を守りたい」という思いが起こした本当の出来事とそれぞれの登場人物のひたむきさに胸がいっぱいになり、人前でも泣いちゃうくらいいい物語

Posted by ブクログ

2024/09/05

短編小説。 原田マハさんの小説は長編でもっとアートを知りたくなるところなので星3つ。 それでもあたたかいストーリーと無駄のない展開で読んでよかったとなる。 本編とは関係ないが、印象に残ったところ。 対談より要約︙ 原田マハさん自身、美術の仕事をしてきたが今が一番幸せ。美術の仕...

短編小説。 原田マハさんの小説は長編でもっとアートを知りたくなるところなので星3つ。 それでもあたたかいストーリーと無駄のない展開で読んでよかったとなる。 本編とは関係ないが、印象に残ったところ。 対談より要約︙ 原田マハさん自身、美術の仕事をしてきたが今が一番幸せ。美術の仕事ではしがらみやお金関係の話があるとアートを純粋に楽しめない。だがそこの世界に身をおいて得たものが多くあったから今がある。 →好きを仕事にする、も良いが関わり方は一つ手はないと教えてくれた文でした。 また原田マハさんの他の本も読みたいと思います。

Posted by ブクログ

2024/08/31

初めて原田マハさんと出会った作品 短編で読みやすい かと思いきや思わぬところで繋がっていたりする アート初心者にも入り込みやすかった

Posted by ブクログ

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