1,800円以上の注文で送料無料
息吹
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍
  • 1222-03-04

息吹

テッド・チャン(著者), 大森望(訳者)

追加する に追加する

息吹

2,090

獲得ポイント19P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2019/12/04
JAN 9784152098993

息吹

¥2,090

商品レビュー

4.2

150件のお客様レビュー

レビューを投稿

2026/04/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

商人と錬金術師の門、 デイシー式全自動ナニー、 偽りのない事実、偽りのない気持ち、 不安は自由のめまい が好き。 ・商人と錬金術師の門 →過去に行くことはできるが、過去を改変することはできない。だが、過去に行くことによって、新たに知った事実によって新しい人生を歩むことはできる。 すごい好きなメッセージ。 ・デイシー式全自動ナニー、 →数学者が子育てにも理論はあるのでは?絶対的な正解があるのでは?と考え、それを実施する。それによって起きた結果に対して内省がある。 この話の文脈においては、子育てに正解はないと機能できていたこと、聞いてくれたことが次の日にはできなくなっていたり、全く言うことを聞かなくなってしまう。それくらい子供(人間)は気分や環境によって返答が変わるものである。 ・偽りのない事実、偽りのない気持ち、 →アルテクノロジーによって全ての記憶が記録され、何かによってそれらが早期された時、すぐにポップアップが浮かぶような世界。 登場人物も話していた通り、このような世界では1歳から3歳の頃の記憶がないという認識が人間から亡くなっていく可能性が高い。また、人間とは一定の割合で自分の記憶を都合のいいように物語化して記憶する傾向があり、それによって練り曲げられた。事実もかなりの割合で存在することは容易に想像できる。 また、ナイジェリアのティヴ族の話も出てくる。彼らは実在する民族でヨーロッパ人と交流することによって文字の伝達が伝えられた。この話ではティブ族の若者は紙に残っている事。実と一族によって良い話の狭間で悩むシーンがある。 現代の資本主義においては、全ては記録され、記録されたことが唯一の正しいことであるという通説があるが、この絶対的な揺るぎない。正しさが紙に残っているという事実が我々を苦しめているのかなとも思った。また、口頭で伝えられる文化も時代や環境が変わることによって、微妙に内容が変わっていくこういった。変遷にも面白さがあったのでは?と考えるが、全てが紙に記録されるようになった。今、そういった面白みはある意味失われてしまったのかもしれない。 ・不安は自由のめまい →プリズムというテクノロジーによって、かつて自分が取った選択、そして選ばれなかった選択肢を取った自分を確認し、対話することができるようになった時代。 この時代では自分が取らなかった。選択肢を取った時間軸の自分が今の自分よりも幸せになっていることに対して嫉妬している人物や、仕事でうまくいっていない。上司への払いせで車のタイヤをパンクさせてしまった。自分違う時間軸ではパンクさせなかった。自分、その差分は何なのかに悩むような人物も出てくる。さらにはこの分岐をさせることによって詐欺を働く人物も出てくる。 個人的にはこの話が一番好きだった。昔の自分を思い返して、ああすればよかった。こうすればよかったと考えることは、今でも多いが昔に比べてやってしまったことを一番正しかったとするために、今の自分に対して精一杯生きるしかないと考えられるようになってきている。そういう意味でも選択肢が多すぎるということは必ずしも幸せなことではない。 また、個人的にこの話の登場人物であるナットの最終的な選択がとても私にとって印象的だった。 "世の中には当たり前のように見知らぬ人に優しくできる人たちがいて、そう言った人たちは生まれた時から誰かに優しくするという小さな決断を繰り返してよりを自分になっているのだ。一方で私はずる賢い選択を積み重ねてきて、今の自分になっている。私はそこの部分にすごく悩んでいる" この独白は非常に人間臭いし、多くの人物に当てはまる気がする。最終的には詳細に描写されていないが、ディナに対しての贈り物は彼女なりの小さな優しさであり、彼女なりの葛藤の末の大金の使い方だなと思いました。

Posted by ブクログ

2026/03/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

考えさせられるテーマを持った作品が詰まった短編集。 いずれも考えさせられるものであり、唸ってしまった。 商人と錬金術師の門、不安は自由のめまいが、個人的には特に良かった。自由意志や過去への介入といった内容が、特に心に刺さったのだと思う。

Posted by ブクログ

2026/02/28

面白かった。 SF的な最新技術によって世界がどう変わるかというよりも、技術が導入された後の世界で人々の生活がどんなふうに変わっていくのかを描写しているところが面白かった。 こういった形式ではない短編もあったけど、色々考えさせられるものから、哲学チックで面白いものまで色々あった...

面白かった。 SF的な最新技術によって世界がどう変わるかというよりも、技術が導入された後の世界で人々の生活がどんなふうに変わっていくのかを描写しているところが面白かった。 こういった形式ではない短編もあったけど、色々考えさせられるものから、哲学チックで面白いものまで色々あった。 ライブカメラとかは怖いものみたさで導入してみたい気持ちがある。

Posted by ブクログ