商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 作品社 |
| 発売年月日 | 2019/11/25 |
| JAN | 9784861827846 |
- 書籍
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アルジェリア、シャラ通りの小さな書店
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アルジェリア、シャラ通りの小さな書店
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商品レビュー
3.9
14件のお客様レビュー
アルジェリア独立前後のアルジェの街に小さな本屋兼出版社兼貸本屋を作り、フランス語の書き手・読み手へ今でいうサードプレイスを提供していた出版人エドモン・シャルロの生涯を追いながら、動乱期のフランス、北アフリカのタイムラインと、紙メディアが凋落した現代の「読まない」若者との3軸で進ん...
アルジェリア独立前後のアルジェの街に小さな本屋兼出版社兼貸本屋を作り、フランス語の書き手・読み手へ今でいうサードプレイスを提供していた出版人エドモン・シャルロの生涯を追いながら、動乱期のフランス、北アフリカのタイムラインと、紙メディアが凋落した現代の「読まない」若者との3軸で進んでいく物語。 カミュがアルジェ時代の、特にジャン・グルニエに哲学を学んでいた頃のあの時間へ示していた真っ直ぐな憧憬は『孤島』の序文から伝わりすぎるほど伝わってくるが、その時代の空気感の一端が伝わってくるような若者による若者のための地中海文学草創の熱気と完全なる喪失が描かれている。面白いのは、日本語訳で読んでいるにも関わらずシャルロの手帖の文体が完全にカミュのcarnetsの文体やリズムと同じで懐かしすぎるのと、現代軸のナラティブがグルニエのエセーのそれと同じで笑みがこぼれそうなほどなことだ。あの時代特有の何か「っぽさ」が複数の訳者のフィルタを通してさえ如実に伝わってくる。 当時のアルジェリアにフランス語による優秀な書き手があまりに多かったことも一因にしてしまうが、この時代のあの土地へのある種の郷愁のような思いを抱く世界中の一部の読者層に対し、その需要を十分に満たしつつもパリオリンピックの開会式でアルジェリア選手団がセーヌにバラを投げ込んだ元となった事件を含め血生臭い世界大戦とその後の独立戦争に顛末も描かれるが、作者がアルジェリア出身の若いフランス語による書き手であるというある種許しのようなものも初めからその構造に内包されていて、読後感はどちらかといえば明るくさえあった。 タイトル原題はNos richesses(私たちの富)、舞台となる書店の名前でありその元となったジオノのエセーVraies Richesses(真の富)からあえてずらしたことのimplicationは計り知れず、この邦題は(今世界中にいるという)書店を舞台にした小説を好んで読む層にアピールしすぎたのかなとも思わなくもない。ネットで英語もしくはフランス語で検索するとこの「真の富書店」の写真がいくつか見つかり、小説の内容とは違って現在も図書館の分館として存在しているそう。ドアにはちゃんとUn homme qui lit en vaut deux.と書かれていて、行ってみたい。 次はその書店名にもなったジオノのエセーやアルジェ時代のカミュ、グルニエ周りを読み返したい。
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「エドモン・シャルロ」という実在したアルジェリア人が書いた手帳(1936年~1961年)を基にした物語。彼が1936年に21歳の若さで立ち上げた書店兼出版社「真の富」は、80年経った2017年に幕を閉じる。「真の富」が消えゆく街に住む人々が何を考え生きているかを、体験することができた。 舞台はアフリカの北部の国アルジェリアだ。アルジェリア人の祈りのようなフレーズやアルジェリア人の政治的な関心度の高さが印象に残った。
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フランス領下のアルジェリア生まれのエドモン・シャルロ は21歳でアルジェで書店を開き出版にも乗り出す。アルベール・カミュ、サン=テグジュペリ、アンドレ・ジッド、フィリップ・スーポー、ジャン・ジオノ等の文学者と交友関係が綴られ興味深く、第二次大戦後の独立運動に対する植民地政府による...
フランス領下のアルジェリア生まれのエドモン・シャルロ は21歳でアルジェで書店を開き出版にも乗り出す。アルベール・カミュ、サン=テグジュペリ、アンドレ・ジッド、フィリップ・スーポー、ジャン・ジオノ等の文学者と交友関係が綴られ興味深く、第二次大戦後の独立運動に対する植民地政府による大虐殺等の歴史的背景も記され学ばされる史実の多い本でした。
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