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神聖ローマ帝国 ドイツ王が支配した帝国 世界史の鏡
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神聖ローマ帝国 ドイツ王が支配した帝国 世界史の鏡

池谷文夫(著者)

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神聖ローマ帝国 ドイツ王が支配した帝国 世界史の鏡

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内容紹介
販売会社/発売会社 刀水書房
発売年月日 2019/10/29
JAN 9784887085121

神聖ローマ帝国

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2025/02/15

1. 皇帝と教皇の関係 - 協調と対立: 皇帝と教皇の間には、協調関係と対立関係が交互に存在していた。特に叙任権闘争(1075年〜1122年)では、教皇の権威が強化された時期があった。 - 叙任権闘争の影響: 教皇グレゴリウス7世と神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世の対立が、教会権力と...

1. 皇帝と教皇の関係 - 協調と対立: 皇帝と教皇の間には、協調関係と対立関係が交互に存在していた。特に叙任権闘争(1075年〜1122年)では、教皇の権威が強化された時期があった。 - 叙任権闘争の影響: 教皇グレゴリウス7世と神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世の対立が、教会権力と世俗権力の関係に深い影響を与えた。 2. イタリア政策 - イタリア遠征の意義: 皇帝たちはイタリアに対して度々軍事遠征を行い、ローマでの戴冠式を通じて正統性を獲得しようとした。特に、フリードリヒ1世バルバロッサの6度のイタリア遠征が象徴的である。 - ローマの政治的役割: ローマを帝国の首都とする方向性が強調され、イタリアの統治権が強化された。 3. ドイツとドイツ国民のアイデンティティ - 「ドイツ国民の神聖ローマ帝国」: 中世後期から近世初期にかけて、「ドイツ国民」の概念が形成され、民族的アイデンティティが強調されるようになった。 - 言語と文化の一体性: ドイツ化が進む中で、言語や文化が共同体の一体性を強化する要因となった。 4. 皇后の政治的役割 - アグネスとバルバラ: これらの女性たちは、政治的決定に深く関わり、皇帝の代理としての役割を果たした。特に、バルバラは自らの治世において重要な影響力を持っていた。 5. 諸地域と人々の関係 - 地域権力の分布: ドイツ帝国内部では、地域的な権力構造が複雑で、選帝侯や都市がそれぞれ独自の権力を持っていた。このため、帝国全体の統一性が損なわれる要因ともなった。 6. 中世末期から近世初期の変遷 - 権力の移転と再編: 三十年戦争後、神聖ローマ帝国は分権的な性格を持つようになり、事実上の帝国は機能を失った。領邦絶対主義が台頭し、地域的な独立性が強化された。 結論 本書では、神聖ローマ帝国の歴史における複雑な権力構造とその変遷、さらには国民意識の形成に至るまでの過程が詳細に描かれている。皇帝と教皇の関係性やイタリア政策、ドイツ国民のアイデンティティに関する考察は、当時の社会状況や文化的背景を理解する上で不可欠である

Posted by ブクログ

2022/07/03

カール大帝のフランク王国は東西中に分裂。東フランク王国を収めるオットー1世は教皇より皇帝に戴冠される。以後ドイツ王がローマで教皇による皇帝戴冠を受ける慣行が成立。蛮族の侵入からキリスト教世界を守ることが使命とされる。 教会に不輸不入権を付与し諸侯の支配から解放し、教会領を王の支配...

カール大帝のフランク王国は東西中に分裂。東フランク王国を収めるオットー1世は教皇より皇帝に戴冠される。以後ドイツ王がローマで教皇による皇帝戴冠を受ける慣行が成立。蛮族の侵入からキリスト教世界を守ることが使命とされる。 教会に不輸不入権を付与し諸侯の支配から解放し、教会領を王の支配下に置いた。帝国教会政策である。皇帝、諸侯、教皇の三つ巴である。 オットー朝のイタリア遠征は、中フランク王国の再興阻止のためであった。 カノッサの屈辱後、ヴォルムス協約により皇帝は司祭の叙任権を喪失。諸侯よる封建領土化が進む。 13世紀から14世紀にかけ教皇による戴冠なく皇帝を称するようになり、神聖ローマ帝国は事実上ドイツ帝国となる。皇帝による中央権力、帝国議会による諸侯権力が二重に構成する身分国家である。帝国の連邦的構成はカール四世の金印勅書により認められた。 フェーデ(戦闘を伴う自力救済)は帝国を不安にさせ、帝国議会はフェーデを禁じた。 マクシミリアンの時代帝国は司法権と執行権を喪失し実際的力を失っていった。30年戦争後のウエストファリア条約により帝国は事実上解体。ヨーロッパの脇役となる。 ナポレオンに対抗すべく諸州はライン同盟を結成し帝国から離脱。皇帝はナポレオンから脅され帝冠を放棄し、帝国国政は消滅した。

Posted by ブクログ

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