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統合失調症 岩波新書1801
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統合失調症 岩波新書1801

村井俊哉(著者)

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統合失調症 岩波新書1801

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2019/10/19
JAN 9784004318019

統合失調症

¥990

商品レビュー

4.3

12件のお客様レビュー

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2026/03/19

どうして統合失調症の人は同じような妄想をするのか謎 ・セイリエンス仮説 セイリエンス=顕著性 人々は普段、たくさんの刺激の中からその一部にだけ注意を向けている。音や視覚刺激は、私たちにそれと気づかせやすくする目立ちやすさをそれぞれに違った程度で備えている。それをセイリエンス、顕...

どうして統合失調症の人は同じような妄想をするのか謎 ・セイリエンス仮説 セイリエンス=顕著性 人々は普段、たくさんの刺激の中からその一部にだけ注意を向けている。音や視覚刺激は、私たちにそれと気づかせやすくする目立ちやすさをそれぞれに違った程度で備えている。それをセイリエンス、顕著性と呼ぶ。 セイリエンスは、事物そのものの性質(目立った色や聞き慣れない音など)、および周囲のものや刺激との関係で決まるが、事物へセイリエンスを付与する役割を果たしているのが、わたしたちの脳であり、特にドパミン神経系である。 ドパミン神経系の活動によって、外界刺激にセイリエンスが付与され、私たちにとって意味を持つ重要な刺激となる。 ・ドパミン神経系の働きは、私たちの環境の中から、重要なものだけに注意を向けさせると言う点においては、生存に必須の機能。 ドパミン神経系の働きが失われると、あらゆる事物は大事なものではなくなってしまい、無関心状態(アパシー)に陥る。 逆に過剰になった場合、本来セイリエンスが低くあるべき事物のセイリエンスが上昇する。 ・統合失調症の幻覚や妄想には、ドパミン神経系の働きを抑える薬の効果があることがわかっている。このことから統合失調症はドパミン神経系の異常によって起きる病気であるという「ドパミン仮説」が登場し、原作ドパミン仮説は原因不明な病気である統合失調症の説明仮説として最も有力な仮説と考えられている。 ・ヤスパースは、精神医学全般において、患者を理解するときの方法には「説明」と「了解」と言う二つのモードがあることを示した。 説明:生物学的な原因から病気を説明する 了解:患者の立場でその気持ちを推し量って病院わ理解(了解)する →こうした区別がなければ、了解も説明もごちゃ混ぜにして、病気の原因・理由について憶測してしまうことになりそうだが、この区別によって、心の現象という複雑な出来事を整理して考えることができるようになった。 ・ヤスパースによれば ①その内容がありえないこと ②非常に強い確信 ③訂正不能であること の3要素が揃って妄想ということになる。 ただ、精神科医が妄想と判断しているような事例で、この定義に当てはまらない場合が多々ある。 例えば、嫉妬妄想を持つ患者が、夜空の星座の配置から自分の配偶者が浮気をしているという確信を持ったとすると、医師は患者が妄想をもっていると判断するが、患者が全く関知しない理由で配偶者が浮気していた場合、患者のそれが妄想をもっていないと判断はしない。こういったことから、妄想の定義はなかなか手強い。

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2025/05/08

わかり易く書かれていて、1日で読み終えることができました。 深堀りしたい、非常に興味深いことがいくつか書かれていました。 「異常セイリエンス仮説」 クルト・シュナイダーの一級症状 ヤスパースの妄想の定義 安部公房の『人間そっくり』 知との素敵な出会いが読書の醍醐味だな、と思わせて...

わかり易く書かれていて、1日で読み終えることができました。 深堀りしたい、非常に興味深いことがいくつか書かれていました。 「異常セイリエンス仮説」 クルト・シュナイダーの一級症状 ヤスパースの妄想の定義 安部公房の『人間そっくり』 知との素敵な出会いが読書の醍醐味だな、と思わせていただきました。

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2024/02/02

若くして京大教授になられた著者はバランス感覚の優れた人で、しかも精神医学の医学として、科学として押さえるべきところは押さえる姿勢には常々好感を持っている。本書は一般向きの本であるが、専門官が読むと、一般の人に出来るだけ誤解を内容に説明するには、このように説明すればという発見がある...

若くして京大教授になられた著者はバランス感覚の優れた人で、しかも精神医学の医学として、科学として押さえるべきところは押さえる姿勢には常々好感を持っている。本書は一般向きの本であるが、専門官が読むと、一般の人に出来るだけ誤解を内容に説明するには、このように説明すればという発見があるし、一般の人にも読みやすいのではないだろうか。メンタルヘルスではなぜか最も多い疾患でありながら一般書がないなかで、一般への啓もうとしても良書と感じた。

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