商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2019/10/17 |
JAN | 9784152098887 |
- 書籍
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赤い髪の女
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赤い髪の女
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商品レビュー
3.7
11件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
トルコで初のノーベル文学賞受賞者となった小説家による2016年の小説。ギリシャの古典『オイディプス王』と、ペルシャの古典『王書』で共通して描かれるテーマが描かれる作品。読む前に悲劇、というのは知っていたけど、思ってたのとは違う形で悲劇が用意されていた。 これも雑誌「英語教育」のアジア文学特集で紹介されていて読んでみたいと思ったが(「井戸掘り職人」なんて職業の小説、なんか東大の小説問題で出てきそう、とか思ったり)、この前のタイの小説、『パンダ』の時よりもインパクトが強く、この小説家の作品をもっと読んでみたいと思った。あとこの翻訳した人が本当に違和感ない日本語にしているところも読みやすい。 (ここから多少、ネタバレに近いものがあります)悲劇、というのは知ってたから、どこで事件や事故が起こるのかを考えつつドキドキしながら読むけど、たぶんこういうことだろうな、という予想していて、そしたらそうじゃなかったのか、という驚きと、そういう悲劇が起こったのか、という展開だった。そして最後に、この設定全体がそうなってるのか、という驚き、そして訳者による解説で、実はタイトルや元になっている2つの古典についても実は…という事実があったりして、なんか作者に手玉に取られる感と、文学の読解って色々知ってないと難しいんだな、と思った小説だった。でも個人的に「どんでん返し」が楽しめた感があって、好き。あとは井戸掘り途中でやめられない、なんて認知バイアスのコンコルド効果ってやつだよなあ、とか、最後で語られる母の息子への思いってすごいリアル過ぎて、ある意味こっちの方が怖いかもな、とか関係ないこと思ってた。(24/02/12)
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オルハンパムク「赤い髪の女」https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000014326 久々のパムクやっぱり好き。エディプスコンプレックスを下敷きにした話で、いままで読んだ物に比べるとトルコ事情というか異文化要素は薄くて若干...
オルハンパムク「赤い髪の女」https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000014326 久々のパムクやっぱり好き。エディプスコンプレックスを下敷きにした話で、いままで読んだ物に比べるとトルコ事情というか異文化要素は薄くて若干ミステリー味がある。決して明るい話ではないのに(オイディプスだし)なんでかあっけらかんと淡々と話が進んでいくのが不思議でおもしろい。表紙も素敵
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イスタンブールのオンギョレンで物語は始まる。 主人公ジェムの父、その恋人。母、赤い髪の女。 物語が次々と進み思いもよらなかった結末へと。 マフムト親方のその後がとても気になりつつ読みました。 まさかね。
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