1,800円以上の注文で送料無料

最後の錬金術師カリオストロ伯爵 草思社文庫
  • 新品
  • 書籍
  • 文庫

最後の錬金術師カリオストロ伯爵 草思社文庫

イアン・マカルマン(著者), 藤田真利子(訳者)

追加する に追加する

最後の錬金術師カリオストロ伯爵 草思社文庫

¥1,320

獲得ポイント12P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 草思社
発売年月日 2019/10/04
JAN 9784794224170

最後の錬金術師カリオストロ伯爵

¥1,320

商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2020/02/16

実在した詐欺師の伝記。ごく客観的で、政治的な背景の分析などもありとても面白い。著者が全く関連のないオーストラリア人なのも良いのかもしれない。 たとえばマリーアントワネットの首飾り事件は世界史の教科書に載っているくらい有名だけれど、そこに巻き込まれたこの詐欺師の裁判は、民衆の圧力が...

実在した詐欺師の伝記。ごく客観的で、政治的な背景の分析などもありとても面白い。著者が全く関連のないオーストラリア人なのも良いのかもしれない。 たとえばマリーアントワネットの首飾り事件は世界史の教科書に載っているくらい有名だけれど、そこに巻き込まれたこの詐欺師の裁判は、民衆の圧力が強くなっていた時代に司法を変えようとしている弁護士達の思惑が絡み、王政を倒すまでの布石の一つにもなっている。 霊的なものを求めて怪しげな儀式をやっていた大陸のフリーメイソンに対して、より近代的な「資産家や名士が社会貢献する集まり」になって(回帰して)きていたイギリスのフリーメイソンの対比とかも面白い。 同じ時代でも各国の様相が結構違う。カトリック旧体制のイタリアに比べフランスは哲学思想などもより近代的で、何より華やか。真面目に騙されるドイツ語圏、ロシア女帝の強固さに組み敷かれたポーランドやラトビア、最も現実的で近代化されていたのはイギリス。フランス革命前後の動乱の時代をうすぐらい物陰から、あるいは地下の研究室の戸をそっと開けて窺っているような気分になった。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品