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芝園団地に住んでいます 住民の半分が外国人になったとき何が起きるか
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芝園団地に住んでいます 住民の半分が外国人になったとき何が起きるか

大島隆(著者)

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芝園団地に住んでいます 住民の半分が外国人になったとき何が起きるか

1,760

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 明石書店
発売年月日 2019/10/01
JAN 9784750348940

芝園団地に住んでいます

¥1,760

商品レビュー

4.1

18件のお客様レビュー

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2025/10/15

中国人の居住者が半数を超える埼玉の団地。そこに移り住んだ朝日新聞の、記者が自治会に参加しながら共生を考える。まつり、行事、自治会費、生活空間だけに互いの生活様式の異なりで行き違いもある。例えば夜遅くまで公園で遊んだりおしゃべりしたりする中国人がうるさい、日本人。自治会活動に参加し...

中国人の居住者が半数を超える埼玉の団地。そこに移り住んだ朝日新聞の、記者が自治会に参加しながら共生を考える。まつり、行事、自治会費、生活空間だけに互いの生活様式の異なりで行き違いもある。例えば夜遅くまで公園で遊んだりおしゃべりしたりする中国人がうるさい、日本人。自治会活動に参加しない、手伝わないのに、遊びにはくる中国人。ルールを守らないのは一部だけど、みんな中国人でひとくくりにして嫌悪する日本人。そんなこんなが続いてるよう。共生したい若手と距離を置きたい高齢者という図も見えた。

Posted by ブクログ

2025/10/10

新聞書評欄か何かで知り手に取った。 元々、異文化共生に興味があったが、芝園団地という存在は本書で初めて知った。 本書の話は今ほど外国人排斥の空気が広がっていないであろう2017年からのものだが、当時から日本には外国人(主に中国人)が半分以上を占める団地があった。 そして、その団地...

新聞書評欄か何かで知り手に取った。 元々、異文化共生に興味があったが、芝園団地という存在は本書で初めて知った。 本書の話は今ほど外国人排斥の空気が広がっていないであろう2017年からのものだが、当時から日本には外国人(主に中国人)が半分以上を占める団地があった。 そして、その団地で起きていることは、今まさに日本の至るところで起きていることと同じだ。 つまり、芝園団地で起きたことは日本の縮図であるとも言える。 外国人の行いに対して、文化の違いが引き合いに出されるが、実は原因が文化の違いではなく、ルールの周知がしっかりなされていないということだったりする。 例えば、ゴミ問題。どのようにゴミを捨てるかそのルールを知らなければ、ルールに則った捨て方は出来ない。それを外国人だからちゃんとしないと考えるのは間違っている。まず相手が分かるように、彼らの言葉でルールを説明したりすることが必要だ。 それは日本人同士でも違う自治体でゴミを捨てるときに起きたりする。ルールの説明がなければ、間違った捨て方をしてしまうことだってあるだろう。 実際、私自身他の自治体に滞在したとき、よくわからずに間違った場所にゴミを出した経験がある。 私は外国人の多いエリアで暮らしているわけではない。その意味で、実際にそのような環境に身を置いて体験している著者は素晴らしいと思う。 本書を読む前は「芝園団地」というワードをネットなどで見たことはなかったので、芝園団地に特定のイメージは持っていなかった。 だが、ネットの世界では芝園団地は現実と乖離した誹謗の対象として扱われているようである。 実際に現場を見ることなく、伝聞のみで決めつけてしまうことは非常に有害であると思った。 そして、何故相手との齟齬が起きるのか、その原因はこちら側にあるのではないか、そんな風に考えながら相手(外国人に限らず)との溝を埋めることが大切だと思う。 お互いに、配慮しながら上手く共生していくのが理想的だ。

Posted by ブクログ

2025/09/18

色々と、色々と考えさせられた良書であった。 自分は、多様性とは真逆の環境で生きてきた。均一な人が多い小学校で、中学受験をしてそれ以降は自分と似たような境遇の人ばかり。 今も周りは子育て世帯ばかりの場所に住んでいて、それが比較的ここちいいと思う。 だからこそ反動で、自分の子供に...

色々と、色々と考えさせられた良書であった。 自分は、多様性とは真逆の環境で生きてきた。均一な人が多い小学校で、中学受験をしてそれ以降は自分と似たような境遇の人ばかり。 今も周りは子育て世帯ばかりの場所に住んでいて、それが比較的ここちいいと思う。 だからこそ反動で、自分の子供には多様性を感じられる環境に身を置いた方がいいよ、と頭では理解するが、とはいえ同質の人の方が楽じゃないという思いもあったり。 とはいえ、日本において海外にルーツを持つ人が多かれ少なかれ増えていくのは確実だろう。 結局は、国籍ではなく、人と人とのコミュニケーション。 UR団地に関わるものとして、問い続けたい課題を提示してくれる本であった。

Posted by ブクログ