商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2019/09/19 |
JAN | 9784065170878 |
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絞首商會
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大正期の東京、村山博士が刺殺される。 村山邸の庭先で発見されたが、別な所から移動されたであろうことや、鞄の内側が血で酷く濡れていたこと… 不可解なこの怪事件を同じ屋敷に住んでいた水上淑子婦人は、あろうことか以前村山邸に泥棒に入った蓮野を探偵として解決してほしいと頼む。 蓮野が導き...
大正期の東京、村山博士が刺殺される。 村山邸の庭先で発見されたが、別な所から移動されたであろうことや、鞄の内側が血で酷く濡れていたこと… 不可解なこの怪事件を同じ屋敷に住んでいた水上淑子婦人は、あろうことか以前村山邸に泥棒に入った蓮野を探偵として解決してほしいと頼む。 蓮野が導き出した4人の容疑者は…。 誰が怪しいのやら想像つかずに中盤にはいり、井口を叔父にもつ矢笛峯子の大胆な行動に驚きながら終盤になっている。 気づけばこの怪事件は、血液型を探るためのものだけではないのでは…と。 さらに複雑にさせたのは絞首商会という組織に罪を被せることで警察の目を結社に向けたという…。 混乱を極める内容だった。
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『方舟』の夕木春央さんのデビュー作。『方舟』とは全く違う作風でびっくり。大正時代を舞台にしたミステリ。メフィスト賞受賞作とは知らずに読んだのですが、メフィスト賞ぽくないというか地味というか…普通に本格ミステリだったので、そこもちょっと驚きでした。ただ、その地味さは全然悪い意味では...
『方舟』の夕木春央さんのデビュー作。『方舟』とは全く違う作風でびっくり。大正時代を舞台にしたミステリ。メフィスト賞受賞作とは知らずに読んだのですが、メフィスト賞ぽくないというか地味というか…普通に本格ミステリだったので、そこもちょっと驚きでした。ただ、その地味さは全然悪い意味ではなくて。とても丁寧で緻密なミステリで、作者の誠実さが感じられる良作だと思います。私は今作の方が『方舟』より好きです。 舞台は大正時代。ある博士が家の敷地内で他殺死体となって発見される。どうやら無政府主義者の組織によって殺されたらしい。容疑者は4人。彼らは犯人を特定することに非常に積極的だが、それはなぜなのか?そこで元泥棒である蓮野が探偵役を依頼され、友人の画家井口と共に事件の謎を解いていくミステリ。 登場人物たちがとても魅力的でした。人間嫌いで探偵をやることに消極的な蓮野を初めとして、画家の井口とその妻、井口の姪の峯子、井口の画家仲間の大月といった人々が良い味を出していて、彼らが活躍する後半ぐっと面白くなる。女性陣が皆すごく良いんです。 探偵は無責任な仕事、という蓮野の発言はまさに正鵠を射る言葉だと思う。事件に介入し人の秘密を暴き、真実かどうかも分からない推理を開陳する探偵やひいてはミステリの構造の暴力性。探偵は万能ではない。最後、犯人をつきはなすある人物の言動が良かった。
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ホームズ役とワトソン役みたいな2人が結構好きだったから、続編も読んでみたい。その時代だからこそのミステリーではあるけど、気持ちの良い解決編だった。
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