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アウシュヴィッツのタトゥー係

1,870円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 双葉社 |
発売年月日 | 2019/09/10 |
JAN | 9784575242041 |
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アウシュヴィッツのタトゥー係
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商品レビュー
3.9
33件のお客様レビュー
当事者の体験に基づいたフィクションであり、一部創作、一部事実の小説です。痛々しい描写が多くありますが、変に誇張されておらず、どちらかというと淡々と文章が綴られていて、逆にリアリティを感じます。あまりに酷い内情に、収容されながらも最後まで希望を持って生き抜いた1人の人間の物語だ!と...
当事者の体験に基づいたフィクションであり、一部創作、一部事実の小説です。痛々しい描写が多くありますが、変に誇張されておらず、どちらかというと淡々と文章が綴られていて、逆にリアリティを感じます。あまりに酷い内情に、収容されながらも最後まで希望を持って生き抜いた1人の人間の物語だ!というような前向きな捉え方は全くできませんでした。 特に印象的だったのは、収容場が離散するところです。ものの数行の間にぬるっと状況が変わっていて、どこか読み飛ばしたか?と思うほどでした。創作であれば盛り上げどころですが、実際には物事が一気にひっくり返るようなことはそう簡単に起きてくれません。 学びも思うこともたくさんあったのですが、どうやっても軽い言葉になってしまうのでこれ以上は書かないこととします。 読んでよかったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
実話を元にしたラリという青年とギタという少女の物語。 晩年ラリが語った話を改めて物語にしているとの事でこの本このままではないとの事だが思うのはアウシュヴィッツの経験はここで語られた事の数十倍数百倍数億倍の苦しみや悲しみ酷さがあったのだろうと実感する。 『夜の霧』がまだ途中なので続けて読んでいきたいと思う。 アウシュヴィッツでの人間とは思えない行動。 医師の判断で右か左に彼らを分け生きるか死ぬかを分類し、ちょっとでも腹が立てば撃ち殺す。 同じ人間に対してこんな残虐な行為がなぜできるのか。 でもあの状況で被収容者でない誰かがこんなことは間違っているとは言えば恐らく殺されてしまうだろうし、そういう状況になったら人間誰もがそうなってしまうのでは無いのだろうかと。それでも人を傷つけることを娯楽のようにしてしまうのは怖い。 アウシュヴィッツはガス室と焼却炉があってぐらいしか知識がなくてこういったタトゥーを入れる仕事があったことを初めて知った。図書係もある? ラリが数カ国語話す能力を備えていたことと、1人で独占せず周囲を助けていたことが生きることに繋がったのかなと。 可哀想なのはレオンはラリが医者に呼ばれた時に代わりに行ったから去勢されてしまったのだろうか。 二人の息子であるゲイリーのあとがきに感動した。
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アウシュビッツっていうとガス室とか焼却炉のイメージしかなくて拷問されてすぐ殺されると思ってたけど、ここにも生活というものがあることに驚いた。アウシュビッツの中でも働けば生きることができ、綺麗事だけじゃ世の中生き残れないなって。ラリは賢い。 こういう系の本の中では読みやすかった、物...
アウシュビッツっていうとガス室とか焼却炉のイメージしかなくて拷問されてすぐ殺されると思ってたけど、ここにも生活というものがあることに驚いた。アウシュビッツの中でも働けば生きることができ、綺麗事だけじゃ世の中生き残れないなって。ラリは賢い。 こういう系の本の中では読みやすかった、物事うまく行きすぎかなって思うところもあるけど。こういうことが何十年も前にあったことを忘れてはいけないと改めて感じた。 最後のラリとギタの息子のゲイリーの話、よかった。"生きて健康でさえいればすべてうまくいくもの"、いつ死ぬか分からない恐怖に怯えながら生きてきた人たちの気持ちは分かり得ないけどこの言葉がすべてだなって。
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