商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2019/08/20 |
JAN | 9784103003533 |
- 書籍
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罪の轍
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罪の轍
¥1,980
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商品レビュー
4.2
252件のお客様レビュー
導入部の礼文島部分がなかなか感情移入出来ず、読了まで時間がかかったが、吉夫ちゃんの誘拐事件以降どんどん読み進めた。 宇野寛二は義父に虐待されなければ平凡な生活を送れたのだろうか。生育歴が彼の人生をねじ曲げたのだろうか。考えてしまう一冊。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大長編だが、時間を忘れて没頭。 礼文島から始まった、小さな物語。窃盗に古物商殺人事件を経て、誘拐事件へ。 警官は誰が誰やらな方はいたけど、人間の書き方がうまくて脱帽。宇野のイラっとする喋り方や人柄が文面通じて滲み出ていた。 善意の悪意とか、匿名の犯罪行為とか、新しい情報網による混乱や犯罪示唆などなど現代への問題提起も感じた。 が、警察人情一大エンターテイメントとして最高!
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毎回書いているのだが奥田さんの作品は読者との距離感が抜群だと思う。ちょうどよい距離感だからこそ誰に対しても肩入れが出来るし、共感しすぎない。本作は名著「オリンピックの身代金」の前年に発生した実際の誘拐事件をベースに描いている。警察内部の確執、地方と都市部の差など今も変わらない雰囲...
毎回書いているのだが奥田さんの作品は読者との距離感が抜群だと思う。ちょうどよい距離感だからこそ誰に対しても肩入れが出来るし、共感しすぎない。本作は名著「オリンピックの身代金」の前年に発生した実際の誘拐事件をベースに描いている。警察内部の確執、地方と都市部の差など今も変わらない雰囲気がたまらなく面白い。犯人として出てくる彼の境遇には痛みを覚えるもののそれ以上に被害者たちのことを考えるといたたまれない。主人公の落合や実在の人物をモデルにしたであろう大場警部の活躍がとにかくカッコよく後半はそれだけが物語の救いと言ってもよい。
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