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淳子のてっぺん 幻冬舎文庫
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淳子のてっぺん 幻冬舎文庫

唯川恵(著者)

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淳子のてっぺん 幻冬舎文庫

924

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻冬舎
発売年月日 2019/08/06
JAN 9784344428935

淳子のてっぺん

¥924

商品レビュー

4.2

39件のお客様レビュー

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2024/10/19

 女だてらに。そう思いました(時代錯誤、情けない)。ところが、読み進むうちにこの女性たちを本当に応援する気持ちに変わりました。いろんな苦難も自分自身の道理、信念で乗り切っていく。素晴らしすぎるドラマです。  目的のためには犠牲にしなくてはならないこともある。厳しい選択に迫られても...

 女だてらに。そう思いました(時代錯誤、情けない)。ところが、読み進むうちにこの女性たちを本当に応援する気持ちに変わりました。いろんな苦難も自分自身の道理、信念で乗り切っていく。素晴らしすぎるドラマです。  目的のためには犠牲にしなくてはならないこともある。厳しい選択に迫られてもぶれない強靭な精神力。それが無ければ大いなる自然は門戸を開いてはくれなかったのでしょう。  淳子を大いなる心で支えてあげた旦那さんの理解力もあってこそだし、勤務先の社長や多くの人の理解によって世の中の大事は達成されてゆくのでしょう。  唯川さんの筆力も見事でした。あっという間に読み進むことができました。この本の題名でもある“てっぺん”その場所がとても素敵でした。  ここのところ忙しさもあって山登りをしていませんでしたが、この本に刺激を受けて近くの山に突撃登行しました。なぜ山に登るのかはわかっているつもりですが、それでも自問自答し続けている永遠の課題です。

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2024/09/30

先日いつも行く書店へ行ったら令和元年に出版されていたこの本が目立つところに出されていた。 なぜ今なのかわからないが、書店へ行かなければ 巡り合わなかったこの本を買った。 やはり書店は宝さがしのようなところで、ぐるぐるまわるのが好きです。 田部井淳子さんを題材にした本、田部井さんが...

先日いつも行く書店へ行ったら令和元年に出版されていたこの本が目立つところに出されていた。 なぜ今なのかわからないが、書店へ行かなければ 巡り合わなかったこの本を買った。 やはり書店は宝さがしのようなところで、ぐるぐるまわるのが好きです。 田部井淳子さんを題材にした本、田部井さんが好きだったので630ページもの長編を一気に読み上げた。 心にのこる言葉がいっぱいあった。 この本を読んでいる時、いつも頭にあったのは、 何故あんなに苦しいのに山に登るのか? それは、そこに行かなければ見えない世界を見たいという、シンプルな好奇心。風の音とか、空の色とか、空氣の匂いなんかも感じたい。 関係ないかもしれないが大谷翔平が二刀流、大リーグ挑戦もただやってみたい。 私には子供の頃持っていた純真な気持ち、心が 根本にある様な気がする、 なお、題名の淳子のてっぺんのてっぺんとは 山の頂きではなく無事家族のもとへ帰ってくることとのこと。

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2023/11/03

本作は山登りをテーマとしつつも、 女性の社会的ポジションという点を濃く描いている。 タイトルにもある「てっぺん」とは、 山頂を指した意味も含むが、淳子の人生においてのその時その時の到達地点や帰るべき場所という意味も含んでいる。 時代背景が1950〜1970年代ということもあり...

本作は山登りをテーマとしつつも、 女性の社会的ポジションという点を濃く描いている。 タイトルにもある「てっぺん」とは、 山頂を指した意味も含むが、淳子の人生においてのその時その時の到達地点や帰るべき場所という意味も含んでいる。 時代背景が1950〜1970年代ということもあり、 「山は男が登るもの」 「女は男の助けがないと成功できない」 といった女性蔑視の封建的な考えが非常に強い中、 主人公の淳子たちは女性のみで構成されたチームを作り、女性の社会的地位の確立を念頭にしつつ山に挑んでいく。 そんな封建的な考えと戦うにあたり、 著者の女性目線もあってか、 女性だけのチームでの社会性の難しさが非常にリアルに描かれている。 ・議論がロジカルにできず感情的で堂々巡り ・決定事項に対し後から不服を言う ・自分で責任は持ちたくないが責任ホルダーには強く当たる こういったシーンが非常に多く散見し、 山登りへの準備〜開始〜登頂に至るまでの女性同士の意見のぶつかり合いがメインと言っていいほどの内容となっている。 唯川恵氏の真骨頂は恋愛小説だと思っていた為、本格的な登山という全く違った固いテーマの本作を初めて手に取った時には違和感があったが、 読了してみると、唯川恵氏だからこそ描ける女性の細かい心情部分が固いテーマをソフトにし、それが面白味となって読者を引きつける作品になっていると感じた。

Posted by ブクログ

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