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「カッコいい」とは何か 講談社現代新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2019/07/17 |
JAN | 9784065170489 |
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「カッコいい」とは何か
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商品レビュー
3.7
53件のお客様レビュー
我々はカッコ良さに呪われている。どこまでもかっこ良さを求めている。カッコ良さにこだわらないカッコ良さ。さらにはカッコ良さに素直に開くカッコ良さ。しかしながら、これらは他人をそのように思うだけで、「自分」は絶対にカッコよくなれないという構造。この構造が呪いだ。 結局、カッコ良さは納...
我々はカッコ良さに呪われている。どこまでもかっこ良さを求めている。カッコ良さにこだわらないカッコ良さ。さらにはカッコ良さに素直に開くカッコ良さ。しかしながら、これらは他人をそのように思うだけで、「自分」は絶対にカッコよくなれないという構造。この構造が呪いだ。 結局、カッコ良さは納得感ではないか。同じ著者の分人論では、関係の数だけ個性が存在するわけで、それらの統合がカッコ良さだという見方をやめるよう告げている。
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想像していたより遥かに重厚で濃厚な内容だった。正直一読しただけでは自分の中で理解や解釈が及んでいないところも多い。多面的多角的な考察や検証はすごいんだけど、特にファッションの話とかは背景知識や関心が不足している部分が少なくなく、感覚的な理解が及んでいないという感じ。まぁそれはそれ...
想像していたより遥かに重厚で濃厚な内容だった。正直一読しただけでは自分の中で理解や解釈が及んでいないところも多い。多面的多角的な考察や検証はすごいんだけど、特にファッションの話とかは背景知識や関心が不足している部分が少なくなく、感覚的な理解が及んでいないという感じ。まぁそれはそれで仕方ないかもしれない。でも総じての主張として、カッコいいって体感主義的ということと理解していて、それって結局自分の中でビビッと来たかどうかで、周りがどう思うかとかどう思われるかとかはあまり関係ない。それって頭ではわかっているんだけどやっぱり特に10代20代のころはそこまで割り切れなくて、常に周りの目や評価評判を気にして生きてきたって部分はあるよね。なんとなく自分の中で一定の基準や価値観が定まってきたり割り切ったりある種の"冷め"によって自分は自分と思えてきたところがあるように思う。でもそれはそれで、かつてのような体感主義的なビビッとくる感覚が減ってしまっているのも事実だろうな。どちらが良いとかって話ではないけど、カッコいいものに関心をもって、それを素直にカッコいいと思える感性を持っていたい、磨いていきたいと思った。
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ファッション誌のキャッチコピーみたいなタイトルですが、「かっこいい」という概念について論じた本です。 意外にも、その歴史は浅く、戦後に作られた言葉だそうです。「人はどうあるべきか」という考えが、封建制や全体主義下とは異なり、個人に一定程度委ねられた結果、個人が憧憬の念を抱く対象...
ファッション誌のキャッチコピーみたいなタイトルですが、「かっこいい」という概念について論じた本です。 意外にも、その歴史は浅く、戦後に作られた言葉だそうです。「人はどうあるべきか」という考えが、封建制や全体主義下とは異なり、個人に一定程度委ねられた結果、個人が憧憬の念を抱く対象が多様化し、その中で体感によって得た憧れを表す言葉として「かっこいい」が誕生したと書かれていました。 大切なのは、かっこいい対象を決める「体感」も、社会からの影響を強く受けているということだと思います。戦前の様に統制的に押し付けられるものではないにしても、社会の雰囲気、近しい人達の状況、企業のマーケティング等によって、自身の「かっこいい」が左右されることも珍しくなく、意図しない方向に扇動されることがないように、また自身がどのようは考えを持っているか内省するために、何故それを「かっこいい」と感じたかについて、可能な限り言語化しようとする試みは、常に必要なのだと思いました。 戦後の音楽、ファッション、アートの変遷についても多くの紙面を割いており、(私とは違い、)興味のある人は、その部分も楽しめるのではないでしょうか。
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