夏物語

川上未映子(著者)

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 2019/07/11
• JAN: 9784163910543

商品レビュー

2024/11/23

とてもデリケートなテーマが、テンポの良い会話劇の中で繰り広げられていく。これから子どもを授かろうとしている私にとって、善百合子の「うまれてみなければ分からないという賭けは、いったい誰のもの？」「もう誰も起こすべきではない」という問いかけが胸に刺さった。好きな人との子供を望む気持ちも、子供との出会いを切望する気持ちもわかり、悩みながら、子どもを産むということの重みを考えさせられる物語だった。

2024/11/18

最初「え？おっぱいの話？子どもは？」って思ったけど、後半からだった。夏子というひとりの女性の人生を見た気がした。静かな物語だった。遊佐のキャラが好き。川上さんの情景描写やっぱり好きだー。

2024/09/03

村上春樹が寄せた帯を見て手に取り、著者の覚悟を一身に受け止め、自分もまた覚悟を決めて読み進めた。

全部が響いた訳ではない。
でも、確実に、響き、顔を上げたら世界が違うように見えました。

万人におすすめはしない。
読んでいる最中は⭐3かもと思っていたはずなのに、読み終えて手が勝手に⭐5を押していました。