商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2019/07/06 |
JAN | 9784120052125 |
- 書籍
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ウナノハテノガタ
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ウナノハテノガタ
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商品レビュー
2.8
22件のお客様レビュー
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カタカナの固有名詞がたくさん出現してサクサクとは読めなかったが、言葉の意味を推測しながら読むのも1つの楽しみ方だろうか。個人的には「オオキボシ」=「太陽」が秀逸で、イソベリたちは海が太陽を飲み込み、そして生み出すとしていた。確かに原始時代の人はそう思っていたかもしれない。 異なる部族の交流や対立は昔は頻繁に起こっていただろう。この物語では、イソベリとヤマノベが交わることでイソベリにとって当たり前であった風習や精神に疑問を持つ機会となった。特に「死生観」については、読者である私も考えさせられた。「死ぬ」という概念が無いイソベリたちは、それと対をなす「生きる」という概念が無い。無い物には執着することが無いので、イソベリ達は「生きる」ことに執着しない。
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いろんな概念が育ちきっていない時代の会話、確かにこんな感じだったのかも。カタカナの名詞の意味考えるの楽しい。みんな素直で可愛い。 他の螺旋プロジェクトの本では、誰が青い目かがわからなくなることあるけど、この本では全ての人の立場間違えようがない。ありがたい。伊坂幸太郎が書いた螺旋プロジェクトの本で出てきたウェレカセリはプログラムとかシステムの名前?だった気がする。キーワード共通してるだけで使い方とか自由なんだ。
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ウナノハテノガタ 大森兄弟 ✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼ ★螺旋プロジェクト作品---原始 紀元前3000年の舞台。カタコトの言語もままならない子供のような拙い感じが初めは分かり難かったのだけど、馴染んでしまえば私の好きな世界観だと分かって割とサクサク読めた。 人の死を知らないイソベリと、生贄の風習を持つヤマノベ。 イソベリは動かなくなったらハイタイステルベによって島へ連れて行かれるが、そこでイソベリ魚になって幸せに暮らすと言われてる。 ハイタイステルベがどれだけ多くの秘密を抱えているか、尋常じゃないほど辛いとは思うけど、人を騙しているのには違い無い。 みんなが体をもったいながらないのは、島やハイタイステルベのせいだとオトも気付いて忠告するけど、誰も信じない。みんなそれぞれ身体に大きな傷があって、痛い思いをしてきてるはずなのに。 時々マダラコの言葉で書かれているところがやたらと読みやすかったり、イソベリが死を知らなかったり、圧倒的にヤマノベの方が知識があるのが分かる。イソベリにはデロデロデロリンベルベッベ(これ気に入ってる)みたいに聞こえるけど、意外と賢いこと喋ってるのかも。 マダラコ自身はヤマノベの生贄だったけど、オト(ハイタイステルベ)もイソベリの生贄かも知れない。 マダラコとヤキマの関係がすごく良くて、ヤキマにはすごく好感が持てたので途中辛かった。 イソベリはヤキマが行きたかったタビに出る。無事に辿り着いたところがウナノハテノガタ。 ナリソコナイって言葉、暴力性あるよね。 この頃は対立はしてたのかって言うと、ただの部族の違いって感じだったけど、その違いは面白かった。山の方が完全に知能上なのに、主人公が海側なので、山のベロベロがバカに聞こえる感じとか、上とか下とかもないのか、自分の知らないものは「敵」ただそれだけなのか。 こうやって人間は少しずつ色々と学んでいって今日が至るのか。と、しんみりしてみたり... 2022/10/08 読了(図書館)
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