商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 亜紀書房 |
発売年月日 | 2019/06/21 |
JAN | 9784750515939 |
- 書籍
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外は夏
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商品レビュー
4.2
19件のお客様レビュー
「翻訳文学試食会」(ポッドキャスト番組)で取り上げられていた『立冬』という作品を含む短編集。 韓国ではセウォル号文学というらしい。杜撰の100乗ぐらいの出来事が重なり、一瞬にして300人近くの命が奪われた事件の後、身近な人の喪失をテーマにした作品が増えたという。 表題作『立冬』...
「翻訳文学試食会」(ポッドキャスト番組)で取り上げられていた『立冬』という作品を含む短編集。 韓国ではセウォル号文学というらしい。杜撰の100乗ぐらいの出来事が重なり、一瞬にして300人近くの命が奪われた事件の後、身近な人の喪失をテーマにした作品が増えたという。 表題作『立冬』は、子を持つ親であれば、絶対に体験したくない喪失の物語。いきなり号泣。電車で隣に座っていた人すみません。日常の些細な出来事が全部、自分が悪いと思ってしまう心理にもとても共感するともに、韓国と日本は似たような感覚を持っているんだということも理解した。 『立冬』よりも受けた悲しみが大きいのが、『ノ・チャンソンとエヴァン』。主人公の少年が、なぜあのような境遇に置かれたのか、彼が大人になるまで、いったい幾つの喪失を体験すればよいのか。
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喪失に関して。 それぞれの短編にはこれといったオチが作られているわけではなく、それが良い。特に印象的だったのは『ノチャンソンとエヴァン』『どこに行きたいのですか』。
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個人的には「ノ・チャンソンとエヴァン」がひたすら胸が痛かった。 しかし、何だかわかったような気になって感想を書くことができない。またいつか読み直そうと思う。 **** 【追記】 読んですぐは本当に何を言えばいいのかわからなかった。 でも結局のところ、(例えば)死者に対して生者...
個人的には「ノ・チャンソンとエヴァン」がひたすら胸が痛かった。 しかし、何だかわかったような気になって感想を書くことができない。またいつか読み直そうと思う。 **** 【追記】 読んですぐは本当に何を言えばいいのかわからなかった。 でも結局のところ、(例えば)死者に対して生者である私(たち)は、どこまでもわかったような気になることしかできない。だからそう思うと何も言えなくなってしまうのだと思った。 キム・エラン氏はそのことをわかりすぎるほどわかった上で、死者との間の、その埋められない隔たりを紡ぐ言葉を探しているのだろうなあ。
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