商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 国書刊行会 |
| 発売年月日 | 2019/06/07 |
| JAN | 9784336063557 |
- 書籍
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ショーペンハウアーとともに
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ショーペンハウアーとともに
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商品レビュー
3
4件のお客様レビュー
・高尚な知的能力をもっていれば幸福になれるのか。それを知ることは机上の問題にすぎないだろう。いずれにせよ、私たちは何も変えられないのだから(知的能力は、増加も抑制もできない。馬鹿者になる確実な方法も知られていない)。財産についても同じだ。富を増やすことはできるし、少なくともそれを...
・高尚な知的能力をもっていれば幸福になれるのか。それを知ることは机上の問題にすぎないだろう。いずれにせよ、私たちは何も変えられないのだから(知的能力は、増加も抑制もできない。馬鹿者になる確実な方法も知られていない)。財産についても同じだ。富を増やすことはできるし、少なくともそれを試みることはできる。また減らすことはたやすい。この点に関して、ショーペンハウアーはきわめて明白な助言を与えてくれる。
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ウェルベックによるショーペンハウアー解説本 解説、というより礼賛に近い 私の好きな小説家や芸術家は元を辿ればショーペンハウアー(部分的にはカント)に行き着く事が多い 本書も例外でなく、ウェルベックの観点からショーペンハウアーを解釈するのは楽しかった。 途中でプツリと終わってし...
ウェルベックによるショーペンハウアー解説本 解説、というより礼賛に近い 私の好きな小説家や芸術家は元を辿ればショーペンハウアー(部分的にはカント)に行き着く事が多い 本書も例外でなく、ウェルベックの観点からショーペンハウアーを解釈するのは楽しかった。 途中でプツリと終わってしまうが、想像の余地を残しているようにも感じられる
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立派な装丁の割には、きわめて短い本である。 筆者が気に入ったショーペンハウアーの一節を引用し、それについて、小説家としてはあまりにも素直な注釈が加えられる。それだけショーペンハウアーに対する愛着が強いのだろう。 私が気になったのは序文(作者ではなく、アガト・ノヴァック=ルシュヴ...
立派な装丁の割には、きわめて短い本である。 筆者が気に入ったショーペンハウアーの一節を引用し、それについて、小説家としてはあまりにも素直な注釈が加えられる。それだけショーペンハウアーに対する愛着が強いのだろう。 私が気になったのは序文(作者ではなく、アガト・ノヴァック=ルシュヴァリエという批評家が書いている)に書かれていることだ。 ①著者のウエルベックはオーギュスト・コントとの出会いから(消極的に)実証主義者になり、ショーペンハウアーから離れている。 ②「世界が、意志として、欲望として、生の躍動として実在し、他方で表象として、知覚される」という論旨が、現在の自由主義における「スーパーマーケットの論理」によって打ち負かされている。 以上のことを、ウエルベック当人による筆で詳しく語って欲しかったというところがある。私はショーペンハウアーの著書の敷衍より、むしろ一個人が如何にショーペンハウアーという道を歩いたかということに、より興味があった。そういう意味では、少し残念でもある。 残念といえばひとつ、この本は分量のわりに高すぎる。 しかし装丁は美しく、私は久しぶりに帯を捨てない本に出会った。しかし肌触りに関しては注意が必要なところで、たとえば紙の端で表紙を擦ったりすると、悪魔のようなおぞましい感触と音とを体験することになる。これはどうでも良いことか。
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