商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社インターナショナル/集英社 |
発売年月日 | 2019/04/05 |
JAN | 9784797673722 |
- 書籍
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科学する心
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科学する心
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商品レビュー
3.8
9件のお客様レビュー
文系頭にやさしい科学エッセイ。 世界は乗法的、冪的。加法で済むのは局地的な問題だけ、というのは分かりやすい。大気は無限というかつての信仰。福島から大気中にあふれた放射性物質を例にとり、「希釈は消滅ではない」という説明が池澤夏樹らしい。 種は絶滅する。弱肉強食ではなく、適者生存。肉...
文系頭にやさしい科学エッセイ。 世界は乗法的、冪的。加法で済むのは局地的な問題だけ、というのは分かりやすい。大気は無限というかつての信仰。福島から大気中にあふれた放射性物質を例にとり、「希釈は消滅ではない」という説明が池澤夏樹らしい。 種は絶滅する。弱肉強食ではなく、適者生存。肉食獣は草食獣に生命を負っており、草食獣は植物に生命を負っている、というベクトルの向きもなるほど、だ。AIとロボットで人が単純労働から解放されても、余暇は平等には分配されない。失業者と過労者が増えるだけ。雇用する側にのみ恩恵をもたらす、というのは、農業と定住が結果的にヒトを忙しくしてしまったことと似ていないだろうか? 現代のテクノロジーは、人の生活の便利を求めて生活の喜びを失う詐術だ、というのも一面において激しく同意。だからといってこの流れを止めることはできない、という諦観にも首肯。
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池澤夏樹が理系であるだけでなく手仕事の人であることを知る。違和感はない。けれど、スヌーピー神社への一円玉貯金の話だけはクスッときた。イメージ合わないねえ。 夏休みっぽさのあるエッセイ集で、この時期に読むのにちょうどよかった。しかし、この人の小説も読んでみないとな。
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科学のいろんな面をピックアップして、著者の意見を縦横無尽に展開した好著だ.先日『スティル・ライフ』を読んだが、あの時点で科学的な考察が満ち溢れていたことを踏まえると、このような著作の出現は当然であろう.第9章のAI論が面白かった.AIに意思はないことを前提に議論を展開することが重...
科学のいろんな面をピックアップして、著者の意見を縦横無尽に展開した好著だ.先日『スティル・ライフ』を読んだが、あの時点で科学的な考察が満ち溢れていたことを踏まえると、このような著作の出現は当然であろう.第9章のAI論が面白かった.AIに意思はないことを前提に議論を展開することが重要となろう.第11章のパタゴニア紀行も楽しめた.どこかで著者がシベリアに行った話を読んだことがあったが、それに似た感じだった.寒い所がお好みなのかな.それにしても、視点が広いことは素晴らしいと感じた.
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