商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 汐文社 |
発売年月日 | 2019/03/23 |
JAN | 9784811324845 |
- 書籍
- 児童書
文豪ノ怪談ジュニア・セレクション 厠
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文豪ノ怪談ジュニア・セレクション 厠
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
註釈が内輪ネタっぽい。作家の実孫だからって虚淵玄の作品に絡めるのはちょっと。 クトゥルフも無理矢理だし。
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子供向けの「文豪怪談」シリーズの1冊。便所にまつわる怪談を集めたアンソロジー。子供向けだと馬鹿にするなかれ、選者は東雅夫でラインナップは便所といえば定番の谷崎の「陰翳礼讃」(ただしこれは抄録)「厠のいろいろ」のようなエッセイや、大坪砂男の「天狗」のような変格探偵小説など子供向けに...
子供向けの「文豪怪談」シリーズの1冊。便所にまつわる怪談を集めたアンソロジー。子供向けだと馬鹿にするなかれ、選者は東雅夫でラインナップは便所といえば定番の谷崎の「陰翳礼讃」(ただしこれは抄録)「厠のいろいろ」のようなエッセイや、大坪砂男の「天狗」のような変格探偵小説など子供向けににしてはかなり攻めたもの。メインは鏡花の「古狸」だろうがこれも子供にはかなり敷居が高い話で総ルビに詳細な註釈が付されてはいるものの、いちいち註釈に中断されては鏡花の魅力も半減だろう。そういう意味では読み手を選ぶ本ではある。
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厠をテーマにしたり、重要なワンシーンに用いたりしている怪談集。怪談っぽくないものもあるような。とはいえ、「トイレ」ではなく「厠」という響き自体にもう怪談めいたものを感じてしまうのは気のせいでしょうか。昔の田舎の便所であるとか、小学校のトイレであるとか、ああいうものも雰囲気からして...
厠をテーマにしたり、重要なワンシーンに用いたりしている怪談集。怪談っぽくないものもあるような。とはいえ、「トイレ」ではなく「厠」という響き自体にもう怪談めいたものを感じてしまうのは気のせいでしょうか。昔の田舎の便所であるとか、小学校のトイレであるとか、ああいうものも雰囲気からしてもう怖いものであると感じてしまいます。現代のきれいな洋式トイレには感じないあの感覚が少し懐かしくなったような気もしました。 分量的にも一番読み応えのある泉鏡花「古狢」がやはり秀逸。読み始めはあまり怪談のように思えなかったけれど、どんどん物語が不穏な方へ向かっていくのにぞくぞくさせられます。 そしてさまざまな厠の怪談を読んだ後で、谷崎潤一郎「厠のいろいろ」と「陰翳礼讃(抄)」。ここでなんだか厠が(トイレではなく、あくまでも厠)素敵なものに思えてしまうという不思議な心境に陥ります。え、使うなら現代のトイレに決まってるじゃん! というのはもちろんだけど。厠も悪くないような気がしてくる……ただ、実際にそんな雰囲気のある厠はおそらくもう絶滅危惧種でしょうねえ。
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