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小林信彦(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2019/03/15
JAN 9784163909882

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商品レビュー

3.8

4件のお客様レビュー

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2023/05/21

脳梗塞、リハビリ、転倒による骨折2回、という、少なくない高齢者が通る道を、あの練達の毒舌家も経験することになった。そこで何を語るのか。予想を裏切らず彼らしいと言えば彼らしい物言いだが、かつてと比べれば切れ味は鈍り抑えも効かない。リハビリのための執筆なのだろうが、その域を出ない印象...

脳梗塞、リハビリ、転倒による骨折2回、という、少なくない高齢者が通る道を、あの練達の毒舌家も経験することになった。そこで何を語るのか。予想を裏切らず彼らしいと言えば彼らしい物言いだが、かつてと比べれば切れ味は鈍り抑えも効かない。リハビリのための執筆なのだろうが、その域を出ない印象。

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2021/07/14

 小学生で『オヨヨ島の冒険』を読んで以来の愛読者。  週刊文春の連載エッセイ「本音を申せば」で生存確認していたが、この程1117回を以て最終回を迎えた。  寂しさの補償に本書を借りる。NHK朝ドラ『ひよっこ』の頃、リハビリしていたのか。松本穂香を推す辺りが小林信彦の面目躍如。  ...

 小学生で『オヨヨ島の冒険』を読んで以来の愛読者。  週刊文春の連載エッセイ「本音を申せば」で生存確認していたが、この程1117回を以て最終回を迎えた。  寂しさの補償に本書を借りる。NHK朝ドラ『ひよっこ』の頃、リハビリしていたのか。松本穂香を推す辺りが小林信彦の面目躍如。  文学的エッセイの趣があり、出てくる患者・ケアワーカー・作業療法士・ナースらが小林作品の作中人物のようだ。排尿コントロールを巡るエピソード、『合言葉はオヨヨ』における鬼面警部と看護婦との攻防は、後日これあることを予言していた。

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2019/07/29

 まずは、小林さんが「生還」したことを喜びたい。作品は、脳梗塞から、二度の大腿骨骨折という大病との闘病記。実に「老人ワールド」ではありがちな話だけれど、当人に発言というのはなかなかない。その上、これは、小林信彦という「おたく」的人間観察の天才が、じっと見ている世界が描かれている。...

 まずは、小林さんが「生還」したことを喜びたい。作品は、脳梗塞から、二度の大腿骨骨折という大病との闘病記。実に「老人ワールド」ではありがちな話だけれど、当人に発言というのはなかなかない。その上、これは、小林信彦という「おたく」的人間観察の天才が、じっと見ている世界が描かれている。かなりシュールな小説的作品化しているところがすごい!  おそらく週刊誌の連載なので、繰り返しの記述が頻出するのだが、そこがまた「老人ワールド」の奇妙なリアリティを作り出していて、ちょっとない作品になっていると思う。  まあ、ぼくは、この人のファンなので、死んでもらったら困るし、哀しい。生還おめでとうございます!

Posted by ブクログ

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