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僕はかぐや姫/至高聖所 ポプラ文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ポプラ社 |
発売年月日 | 2019/03/01 |
JAN | 9784591162439 |
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僕はかぐや姫/至高聖所
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僕はかぐや姫/至高聖所
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商品レビュー
4.5
14件のお客様レビュー
短い作品だけどなかなか読み進まない。 平易で読みやすいストーリーなのに一語一語に込められた思いが濃厚で、自ずと時間が掛かってしまう。「僕はかぐや姫」はそんな作品。 残りわずかな17歳の物語は、高校時代の自分と激しく共鳴する。濃厚なのは作者の思いではなく、呼び覚まされた17歳の頃の...
短い作品だけどなかなか読み進まない。 平易で読みやすいストーリーなのに一語一語に込められた思いが濃厚で、自ずと時間が掛かってしまう。「僕はかぐや姫」はそんな作品。 残りわずかな17歳の物語は、高校時代の自分と激しく共鳴する。濃厚なのは作者の思いではなく、呼び覚まされた17歳の頃の自分の思いかもしれない。 至高聖所は主人公が高校生から大学生に成長したためか精神のカタチが幾分ハッキリした感じがする。それに合わせて登場人物(姉や真穂)も多面的な表情を見せるようになった。男性は概して薄っぺらな気はするが、、、 舞台はおそらく作者の出身校である筑波大学。一度だけ行ったことがある。確かにバカっ広くて人が少なかったです。
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とても大好きな本の一冊。 心の機微が丁寧に描かれていて、現実味のない人物設定ではあるが、妙なリアリティ、説得力がある。 ただ、読むことで心に寄り添ってくれる、安らぎを得られるような本ではなくて、心が抉られるような焦燥感が残る。 それは、アイデンティティとしての「僕」を確立し...
とても大好きな本の一冊。 心の機微が丁寧に描かれていて、現実味のない人物設定ではあるが、妙なリアリティ、説得力がある。 ただ、読むことで心に寄り添ってくれる、安らぎを得られるような本ではなくて、心が抉られるような焦燥感が残る。 それは、アイデンティティとしての「僕」を確立しようとする少女に同情以上の情を抱いてしまうからなのか、それともこの主人公以上に自分がアイデンティティを持つことに対して現実的になっていないから焦りを感じされられるのか、もしくはその両方かもしれない。 ただ、外の世界を上手に生きていくのに必要な心構えというものが永遠にできそうにない、いまの自分の焦燥感がありふれたものに感じられた。 この本の言葉で「他人に誇れる年齢は3歳と17歳しかない」とあったが、やはりその歳を過ぎてしまったら自分の年齢に似つかわしい精神のあり方というものを、人は誰しも永遠に求めていかなくてはならないのだと思う。
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※このレビューにはネタバレを含みます
復刊ありがとうございます。『至高聖所』は何度も読み返してますが『僕はかぐや姫』は初読みです。2006年にセンター試験に出題されたんですね。もっと読まれてほしい作品です。 僕はかぐや姫 透明になりたいから「僕」を選んだ。 女子高に通う裕生は「僕は」と話し始める。十七歳は十七歳だというだけで至福の年だから謳歌すべきだと。 少しずつ成長していく裕生と周囲の少女たち。尖ってるなぁ。1990年「海燕」新人文学賞受賞作。令和の少女の書かれ方とは少し違っていて懐かしい。最近話題になった『N/A』が好きな人には特にお勧めしたい。 至高聖所 1991年芥川賞受賞作。1995年に初めて読んで衝撃を受けた。「私がいる」と思った。田舎にポツンとある新しい大学、静かに浮足立った一年生の沙月と同級生。美しく一家の期待の星だった姉。優しいけれどなぜか宗教に嵌ってしまったボーイフレンド。漂う不安と眠り。 大学生の大人になりかけで自分を守る鎧を身に着けつつあるけれども、その鎧の隙間から入り込むものがまだあって、それに慣れていくためにまた鎧のパーツを増やすような、そんな時間が描かれている。 最近の尖りに尖った芥川賞よりも作風はふんわりとしつつこの年代の危ういところはきっちり書かれていてじんわり沁みる。 偶然見つけた宮木あや子さんの書評が良かった(*´▽`*) 私の"骨"をつくったただ一つの物語/松村栄子『僕はかぐや姫/至高聖所(アバトーン)』書評:宮木あや子 https://www.poplar.co.jp/topics/47136.html
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