商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2019/02/08 |
JAN | 9784041052679 |
- 書籍
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東京の子
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東京の子
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商品レビュー
3.8
31件のお客様レビュー
パルクール、外国人労働者、若者からの搾取という三題噺から広がる、2020年代東京の風景。初出が2017年(雑誌連載)で、この時点で東京五輪3年後の世界を描いているのだけど、半分当たっていて半分外れた感はあっても、社会情況の捉え方には現実も透けて見える。SFでもミステリでもない青春...
パルクール、外国人労働者、若者からの搾取という三題噺から広がる、2020年代東京の風景。初出が2017年(雑誌連載)で、この時点で東京五輪3年後の世界を描いているのだけど、半分当たっていて半分外れた感はあっても、社会情況の捉え方には現実も透けて見える。SFでもミステリでもない青春社会エンタテインメントという趣は珍しいし勢いがあって面白い。
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藤井大洋の東京の子を読みました。 主人公の刈部は家出をして、パルクールのような動画で収入を得ていたが、余り有名になると親に見付かると危険を考えて突然止め、居なくなった外国人を捜す仕事で生活を立てていました。 人捜しで職場と学校が一体化した新しい大学校に潜り込んで調べるうちに巻き込...
藤井大洋の東京の子を読みました。 主人公の刈部は家出をして、パルクールのような動画で収入を得ていたが、余り有名になると親に見付かると危険を考えて突然止め、居なくなった外国人を捜す仕事で生活を立てていました。 人捜しで職場と学校が一体化した新しい大学校に潜り込んで調べるうちに巻き込まれていきます。 最後はネットやパソコンに詳しくないと分かりにくいかなと思いましたが、面白かったです。 映画になると良いですね
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ここ数年で読んでいた小説とかなり毛色の異なるジャンルを手に取ってみた。 勢いのある文体、ITやビジネスに長けた男性作家さんならではの設定 女性作家さん達の、感情の機微を緻密に描いた作品とはものすごい温度差があるが、こういうテレビドラマか映画的な話の運び方、自分の読む本の中では新鮮 〜〜〜 例えばこの先、日本が本格的に移民や難民を受け入れて国力を上げ、少子化を止められたら? もはや日本にその魅力はなく、インバウンド消費、不動産や医療資源の収奪は安く買い叩かれる日本を如実に表し、「高度技能人材」は中国やシンガポールやセオリー通り欧米を選ぶ時代 この本は国際化してはいるものの、経済停滞し賃金は低く、労働条件はさらに厳しくなっているという少し未来の日本のような希望のないフィクションの世界の中で、IFを描く。 •有明にある超大規模な職業能力開発大学校(ポリテクカレッジ)の『東京デュアル』 •パルクールを極めた、元ユーチューバーの主人公 仮部(元の名は船津怜) 今は外国人の職場連れ戻し、捜索という隙間産業のような仕事をしており、街中を疾走するのにパルクールが役立っている(本当にこの技術を警察とかに導入したら逃亡犯を捕まえられて良いのでは、と思ったら、Yahoo知恵袋で既に提案している人がいた。創作の中だけが良いようだ) 収益化はうまくいっていたが、身バレを恐れて更新をやめ、偽名を名乗るようになった 施設出身、親にネグレクトされていた •失踪した、レストランのコックの女性 ファム•チ=リン バイオ研究者、正体不明 中国から亡命してベトナムへ アメリカ留学は親がイスラム教徒だったため叶わず、彼氏と結婚して帰化したいと望む 彼氏の水谷はデュアル在学、勤務 この大学校がきなくさくなってきた… 労組(ユニオン)がゼネストをやる •ファムは彼氏の水谷をデュアルから解放してほしい •ユニオン内に、サークルクラッシャー的な女性が現れて一気に不穏な方向に •学長の三橋は常に一枚上手で、学生や若者たちは手玉に取られている感(どうしても某、元ZOZOのかたを彷彿とさせる…) ファムさんの「人身売買」告発ブログを利用し、国も動かして補助金ゲット •最後のスト&デモ更新時に、仮部がパルクールで学生にカメラを配り、配信しつつ、デモの先頭まで辿り着く
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