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月着陸船開発物語
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月着陸船開発物語

トーマス・J.ケリー(著者), 高田剛(訳者)

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月着陸船開発物語

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 プレアデス出版
発売年月日 2019/02/01
JAN 9784903814926

月着陸船開発物語

¥2,750

商品レビュー

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2024/08/16

宇宙開発を題材にした本は、ほとんどがロケットや探査機が実際に打ち上げられ、運用されている時の様々な事象を採り上げることが多いです。しかし、本書は「開発物語」という書名のとおり、アポロ計画で運用された月着陸船の開発に軸足を置いたノンフィクションです。 著者はアポロ計画で月着陸船の設...

宇宙開発を題材にした本は、ほとんどがロケットや探査機が実際に打ち上げられ、運用されている時の様々な事象を採り上げることが多いです。しかし、本書は「開発物語」という書名のとおり、アポロ計画で運用された月着陸船の開発に軸足を置いたノンフィクションです。 著者はアポロ計画で月着陸船の設計をNASAから請け負ったグラマン社の技術者です。設計を受注するコンペを勝ち抜き、実際に発注を受けて開発をスタートするところから本書も始まります。 月着陸船の設計において最も困難だったのは、そもそも”地球以外の天体に人が乗って着陸する乗り物”がそれまで存在しなかった事でした。有人ロケットも、無人探査機も、既に数多く登場していたのですが、”有人で着陸”するために”何が必要とされるのか”という点から設計をスタートする必要があったのです。しかも、月までの飛行経路がその時点で決定しておらず、最終的に採用された月軌道ランデブー方式という飛行方法も併せてグラマン社が提案するという形になったことが述べられています。 設計が固まり、実際に製造する段階での様々な問題点も克明に描かれています。数多くの設計、出図、複雑な工程管理、品質管理、1960年代にアメリカの宇宙産業が、当時はまだ出始めでしかなかったコンピューターを駆使して、ここまでの規模のプロジェクトを管理していたという事実は、今から考えても驚愕に値します。 本書は大判のハードカバーで約400ページの大著で、写真や図も少なく、びっしりと活字が埋まっている印象です。その約2/3は設計から作成段階に充てられ、実際に宇宙空間へ打ち上げられ、アポロ11号以降、月面で運用されているシーンはわずか後半の1/3しかありません。いかに設計、製造が大変であったか、そこに重点を置いたノンフィクションであるかを物語っています。 重量管理が非常にシビアな宇宙開発で、アポロ計画ではアポロ15号以後は月面車を投入するなど、新しい探査器具が次々と登場し、月面での活動時間もどんどん伸びました。そのような機能拡張がなぜ可能であったか、ずっと疑問に思っていたのですが、その点も詳しく解説されています。 宇宙開発の表舞台に立つ宇宙飛行士だけではなく、それを陰で支える技術者がいかに関わってきたのか、それがよく分かるノンフィクションでした。

Posted by ブクログ

2019/03/06

「From the Earth to the Moon」第5話「月着陸船スパイダー 技術者たちの挑戦」だけでは知ることができない技術者たちの数多くの苦労を知ることができました。 表面的には13号の失敗のみ多く語られていますが、実際にはそれぞれのアポロでも大なり小なりのトラブルがあ...

「From the Earth to the Moon」第5話「月着陸船スパイダー 技術者たちの挑戦」だけでは知ることができない技術者たちの数多くの苦労を知ることができました。 表面的には13号の失敗のみ多く語られていますが、実際にはそれぞれのアポロでも大なり小なりのトラブルがあり、 技術者たちが必至に取り組んでいたことがよくわかりました。 17号で終わってしまったのが非常に残念でなりません。 リスクも大きいでしょうが、当初の計画のように20号くらいまで飛ばしていたら更に大きな発見があったかもしれません。 この内容で¥2,500とは求めやすい価格です。

Posted by ブクログ

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