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会計が動かす世界の歴史 なぜ「文字」より先に「簿記」が生まれたのか
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2019/02/01 |
| JAN | 9784046040725 |
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会計が動かす世界の歴史
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会計が動かす世界の歴史
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商品レビュー
3.6
19件のお客様レビュー
ちょうど簿記の勉強をしようと思った時に、たまたま図書館で見つけた本。しかし本書は単なる簿記の歴史解説書にとどまらず、会計という視点から世界の歴史を読み解く、非常に洞察に富んだ一冊でした。 簿記の誕生と世界史の連動 本書の核となるのは、複式簿記の成立と、それが世界経済に与えた影響で...
ちょうど簿記の勉強をしようと思った時に、たまたま図書館で見つけた本。しかし本書は単なる簿記の歴史解説書にとどまらず、会計という視点から世界の歴史を読み解く、非常に洞察に富んだ一冊でした。 簿記の誕生と世界史の連動 本書の核となるのは、複式簿記の成立と、それが世界経済に与えた影響です。 • 複式簿記の完成: 13世紀から14世紀にかけて、複式簿記が完成。しかしその1世紀前からイタリアのベネチアでは公証人制度が広まり取引を残す作業ができていた。 • 世界最古の教科書: 1494年、イタリアのルカ・パチョーリがヴェネチアで世界最古の複式簿記の教科書を作成したことが、その普及の基礎を築きました。 その後、歴史の教科書では詳しく語られない「お金」や「経済システム」の側面から、スペイン、オランダ、そしてフランスの歴史的事件が鮮やかに描かれます。 • 価格革命と覇権争い: 15世紀のスペインの台頭とアメリカ大陸からの銀の略奪による価格革命、そしてオランダの台頭へと続く時代の流れが、貨幣鋳造(ヨーロッパの鍛造と中国の鋳造の違いなど)といった技術的な話と結びつけて解説されており、大変興味深く読み進められました。 • バブルと財政改革: 18世紀フランスでは、ジョン・ローによるミシシッピ会社バブルの発生とその崩壊、そしてジャック・ネッケルの財務改革とそれが招いた既得権者への反発が、**フランス革命(1789年のバスティーユ襲撃)**へとつながる背景として描かれます。国王への会計報告書が、民衆を動かす一因となったという視点は新鮮でした。 産業革命と日本の成長:簿記が果たした役割 18世紀から19世紀にかけてのイギリス産業革命の解説も圧巻でした。 著者は、技術革新の連鎖が「人手不足」や「生活水準の向上」から生まれたという、一般的な見方とは異なる切り口で歴史を紐解きます。 • 農業革命と人手不足: 囲い込みによる農業の生産性向上(農業革命)や、ロンドンの大火(1666年)後の大再建による石炭需要の増加が、産業の土壌を作ります。 • 機械化の必然性: 「人材を安価に利用することは経済成長につながらない」という鋭い指摘は、労働を機械化し、生産性の向上を目指す技術革新の重要性を強調しています。 • 公認会計士の誕生: この時代の成長を支える鉄道事業が、公認会計士という職業を生み出すきっかけとなり、1880年頃に簿記が完成したという経緯も知ることができました。 また、明治以降の日本の富国強兵、戦後の高度経済成長についても、具体的な経済政策とともに解説されています。特に、下村治氏の洞察に基づいた所得倍増計画(1960年)が、いかに日本の飛躍に貢献したかという点は、現在の経済を考える上で非常に参考になりました。 現代への提言と知的好奇心 終盤では、消費税、仮想通貨、そしてAIといった現代的なトピックにも触れられています。特に、AIの規制に関しては「一握りのエリートが独占することの方が恐ろしい」とし、オスマントルコのアラビア語印刷物禁止の例を挙げ、知識の開放と教育の重要性を説いています。 著者は最後に、「歴史の本には必ず語り手の意図が紛れ込んでいる」というエドワード・H・カーの言葉を引用し、読者に対し、歴史家を研究することの重要性を教えてくれます。 まとめ 本書は、「高校生でも誰でもわかる様に簡易に歴史を紐解いている」との言葉通り、難解な経済や歴史の話を、具体的なエピソードと著者の鋭い洞察力で楽しく、かつ深く学べる良書でした。新しいことを学び、挑戦することの重要性を改めて認識させてくれる、知的刺激に満ちた一冊です。
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簿記の誕生~現在までの歴史がわかりやすく書かれている本。 簿記は、文字が無い時代に羊の交換とかする際にも使われていた。という話で、公平・公正って人間が本来持ってる感覚なんだなと感じた。 11世紀ごろのイタリアではこれまで法的文書の証明を担っていた国王たちの力が弱まり、自治都市が林立→商業がますます盛んになり、契約書を結ぶ機会増加→公証人が人気職にといった流れだった。 過去を見ると、物事がそうなっている理由がわかって面白い。 技術革新が早すぎる現代にも言及していて、このスピードには限界があると書いてあった。 理由は、機械との競争に敗れる人が増えたらその人達の消費能力が減り、企業は売上を伸ばせなくなるからだと。 この論にはあまり納得がいかない。 技術革新を使って、機械との競争に関係ない人向けにサービスを創ったら利用されるから、売上は伸びるんじゃないかな?と思った。
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「それ注釈じゃなく本文に書いた方がよくない!?」とたびたびツッコミながら読んでいましたが、「おわりに」がとても良かったので掌を返しました。 「これは入り口のひとつなので、違う視点の本も読んでみてね!」的なことが結びとして書いてあるのとても良いです。 意見が合う。 語り手の主観が入る、という話、一般会話でもそうよね。 以下引用。 p.341「私たちの脳は(おそらく)複雑なものを複雑なまま理解できません。だから歴史上の出来事のうち目につくものを拾い上げて、単純な因果関係を当てはめて理解しようとしてしまいます。 膨大な史料のなかで、どれを採用するのか。数百年前の日記や手紙の言葉を、どのように解釈して紹介するのかーー。 歴史の本を書くという作業は、そういう取捨選択の連続です。歴史を物語るという行為には、必ず、語り手の意図が紛れ込みます。」 p.342「だからこそ読者のあなたには、色々な本を手にとっていただきたい。(中略) そうすれば、私が何を書いていない(いない、に傍点)のかが判るでしょう。歴史を多面的に理解し、あなた独自の解釈を深めることができるはずです。 逆に、似たような思想の著者の本ばかり読むのは危険です。(中略) 本当の歴史はそんなに単純なものではありません。(中略) 同じ出来事でも、立場が違えばストーリーも変わります。 だからこそ、色々な切り口を知ることが大切なのです。」
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