商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2019/01/29 |
| JAN | 9784101181462 |
- 書籍
- 文庫
十字軍物語(三)
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十字軍物語(三)
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商品レビュー
4.5
19件のお客様レビュー
歴史の授業で習ったことはありますが、十字軍について深掘りしたのは初めてでした。 宗教戦争の通史と聞くと身構えますが、読み始めて感じたのは宗教論より、理想や大義を掲げた人間がどこまで愚かで、どこまで魅力的かという生々しさでした。 第一次十字軍からその終焉までを追いながら、英雄でも悪...
歴史の授業で習ったことはありますが、十字軍について深掘りしたのは初めてでした。 宗教戦争の通史と聞くと身構えますが、読み始めて感じたのは宗教論より、理想や大義を掲げた人間がどこまで愚かで、どこまで魅力的かという生々しさでした。 第一次十字軍からその終焉までを追いながら、英雄でも悪でもない人間たちが、判断と欲の積み重ねで歴史を動かしていく様子に引き込まれます。 物語として読ませる力は強く、遠い中世の話が妙に生々しく迫ってくる一方で、著者の視点がはっきりしている分、評価の切れ味に引っぱられている感覚になる場面もあります。 それでも、読み終えたあとに残るのは戦争の勝敗ではなく、「正義」は簡単に暴走するという事実でした。 歴史を知るというより、人間の変わらなさを突きつけられたような読後感でした。
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第三次のサラディンとリチャードの清々しい戦いが印象的だったため、第四次および第五次のお粗末さに落胆を感じた。3次はヴェネチア元首のダンドロのもとザーラを攻め、ビザンチン帝国を滅ぼす。宗派は違えど同じキリスト教を攻めてラテン帝国を樹立。まさにヴェネチアの飛躍のための十字軍だった。5...
第三次のサラディンとリチャードの清々しい戦いが印象的だったため、第四次および第五次のお粗末さに落胆を感じた。3次はヴェネチア元首のダンドロのもとザーラを攻め、ビザンチン帝国を滅ぼす。宗派は違えど同じキリスト教を攻めてラテン帝国を樹立。まさにヴェネチアの飛躍のための十字軍だった。5次は現地軍だけの十字軍で、老年のフランス人ブリエンヌが誰も候補がいない中イェルサレム王に担ぎ出され、原理主義に凝り固まった法王代理ペラーヨと言い争いを繰り返す、まったくまとまりの無い情けない十字軍となった。 いかに第三次がイスラムにもキリスト教にも、戦争とはいえ清々しいものであったかを実感させられた。
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第三回十字軍からブリエンヌの十字軍(本書では5回扱い)まで、リチャード1世、ヴェネツィア共和国、そしてアイユーブ(本書ではアユーブ)朝のスルタンたちを軸とした物語となっている。 日本で刊行されている他の本では見ない記述も多く興味深い。アル・カーミル vs ブリエンヌ十字軍にここま...
第三回十字軍からブリエンヌの十字軍(本書では5回扱い)まで、リチャード1世、ヴェネツィア共和国、そしてアイユーブ(本書ではアユーブ)朝のスルタンたちを軸とした物語となっている。 日本で刊行されている他の本では見ない記述も多く興味深い。アル・カーミル vs ブリエンヌ十字軍にここまで紙幅を割く日本語の本は初めて見た。欧州側の本だけでなくイスラム側の本も参照したと本文に述懐があるのでその影響だろう。ジョン王のあだ名の由来など勢い余ってしまった感もあるけど、楽しい歴史エンタメな一冊。
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