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あひる 角川文庫
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あひる 角川文庫

今村夏子(著者)

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あひる 角川文庫

572

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2019/01/24
JAN 9784041074435

あひる

¥572

商品レビュー

3.8

242件のお客様レビュー

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2025/03/14

不穏さを味わう作品だと感じた。一見平穏な日常の中に小さな違和感がぽつりぽつりと現れて、けれども作者も主人公もそれを深く追わずそっと目を逸らす。そんな感じ。違和感があるからどうということはない、けれどどうしてかおかしなところがある。その追われることのない違和感を想像で追ってみる(考...

不穏さを味わう作品だと感じた。一見平穏な日常の中に小さな違和感がぽつりぽつりと現れて、けれども作者も主人公もそれを深く追わずそっと目を逸らす。そんな感じ。違和感があるからどうということはない、けれどどうしてかおかしなところがある。その追われることのない違和感を想像で追ってみる(考察する)のがこの本の楽しみ方なのかもしれない。 一言で言えば不思議だった。かなり好きだった。

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2025/03/12

医療資格の勉強をしている「わたし」と両親が暮らす家に、知人から譲り受けた一羽のあひるがやってくる。 それをきっかけに、近所の子どもたちが集まり、静かだった家に少しずつにぎやかさが戻っていく——そんな日常を、子どもの日記のように淡々と綴った物語。 一見穏やかな日常の中に、ふとした...

医療資格の勉強をしている「わたし」と両親が暮らす家に、知人から譲り受けた一羽のあひるがやってくる。 それをきっかけに、近所の子どもたちが集まり、静かだった家に少しずつにぎやかさが戻っていく——そんな日常を、子どもの日記のように淡々と綴った物語。 一見穏やかな日常の中に、ふとした違和感や不穏さが顔をのぞかせ、読み手の心に静かなざわめきを残す。 しかし同時に、あひるの存在にくすりと笑ってしまう可笑しさや、他者への温かなまなざし、人間の存在そのものへの愛しさや、どこか諦観めいた無常感も漂う。 どの印象も間違いではなく、それでいてどれか一つでは語りきれない——この言い尽くせなさこそが、この物語の大きな魅力である。

Posted by ブクログ

2025/03/11

あひるがかわいいジャケ買い本。文字も大きくすぐに読み切れた。 3編のうち2話と3話は繋がっているお話だった。相変わらず今村夏子さんの作品は不気味だ。あひるというかわいいイメージとは異なる違和感、不気味さがじわじわ迫ってくる。 後ろでおばあちゃんが見ていないか少し怖くなる。

Posted by ブクログ