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伝達の整理学 ちくま文庫
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伝達の整理学 ちくま文庫

外山滋比古(著者)

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伝達の整理学 ちくま文庫

704

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2019/01/09
JAN 9784480435644

伝達の整理学

¥704

商品レビュー

3.3

8件のお客様レビュー

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2022/10/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一人称や三人称のほかにも、劇を眺める四人称、そして忘れかけた書物の良さを再発見する五人称という外山先生の独創的な思想には舌を巻いた。他にも、富士山は松原からが1番良く見える、などなるほどと思うことも多かったが、イマイチよくわからない箇所も多かった。

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2020/12/13

日本の国語教育は『「読み・書き」偏重、「聞く・話す」軽視』との指摘はもっともだと思う。 「書き」も二つの仮名と漢字を覚えることに主眼が置かれ、伝わる書き方については学ぶ機会がほとんどないように感じる。 大人になって、どうやれば相手に伝わるだろう?と考えながら話す内容を考えるように...

日本の国語教育は『「読み・書き」偏重、「聞く・話す」軽視』との指摘はもっともだと思う。 「書き」も二つの仮名と漢字を覚えることに主眼が置かれ、伝わる書き方については学ぶ機会がほとんどないように感じる。 大人になって、どうやれば相手に伝わるだろう?と考えながら話す内容を考えるようになった。こういうことを子供のうちから意識してたら、色々苦労が少なかったかもなーと、思わずにはいられない。

Posted by ブクログ

2020/09/01

【伝達の整理学を読んで】 言わずと知れた名著「思考の整理学」を著した外山滋比古先生による一冊。 コトバには、「読む・書く・話す・聞く」の4つの側面があり、外山先生はこれを「大きなコトバ」と表現します。 この中でも日本は「読む・書く」という「小さなコトバ」に重点を置いて教育してき...

【伝達の整理学を読んで】 言わずと知れた名著「思考の整理学」を著した外山滋比古先生による一冊。 コトバには、「読む・書く・話す・聞く」の4つの側面があり、外山先生はこれを「大きなコトバ」と表現します。 この中でも日本は「読む・書く」という「小さなコトバ」に重点を置いて教育してきたということです。 この本では、コトバにまつわる事柄を切り取り、コトバ全体を捉えようと試みることを行っています。 ここで、田村の感性に突き刺さったモモタロウの真実をご紹介します! 結論から言うと、モモタロウというのは優生学がなかった時代に遺伝ということを考えた話だというのです。 となりになっているモモではなく、流れもののモモを求めて川に行く。流れてきたモモから生まれたモモタロウは健康優良児に育つ。 近親結婚が当たり前の時代に、不幸な子どもが生まれないための知恵を暗示していたのだとか。 さらに、モモタロウはサル、キジ、イヌという仲の悪い3部族をきびだんごという平和的手段で解決し、鬼退治という大目標を掲げることで団結させるという知恵も教えてくれます。 以上が、モモタロウに関して述べられていたことの要約ですが、個人的に面白かったのはここからです。 むかしばなしには「むかし、むかし、あるところに」という枕詞があります。 外山節によると、あれは三人称を超えた第四、第五人称なのだそう。 「あるところに(第四人称)」で当事者とは離れてものごとを捉える視点を、「むかし、むかし(第五人称)」で時空を超えた歴史的な視点を与えてくれます。これによって、日本人は知恵を代々伝達する術を手に入れたんですね。 伝達の手段としてコトバをいかに活用するのか?とても感性くすぐるエモい本でした!笑

Posted by ブクログ

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