商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 柏書房 |
発売年月日 | 2018/12/26 |
JAN | 9784760150526 |
- 書籍
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夜光虫
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夜光虫
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商品レビュー
4
6件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
金田一シリーズと違い、舞台がほとんど戦前の頃。 読んで頭に浮かぶのは劇画的な世界。 女の犯人は自殺するか殺される。 探偵小説ではあるけど、いわゆる本格ものとはまた違うと自分の中では思う。
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由利・三津木探偵小説シリーズ第2巻。 【夜光虫】 隅田川の花火の雑多に逃げ込んだ輸送中の殺人容疑者。凄まじいほどの美貌の青年だが、肩におぞましい人面疽を持っていた。 だがその人面疽を目にした口の利けない美少女の顔色が変わった。美少女は、幼い頃からその青年の美貌と人面疽の姿絵を見...
由利・三津木探偵小説シリーズ第2巻。 【夜光虫】 隅田川の花火の雑多に逃げ込んだ輸送中の殺人容疑者。凄まじいほどの美貌の青年だが、肩におぞましい人面疽を持っていた。 だがその人面疽を目にした口の利けない美少女の顔色が変わった。美少女は、幼い頃からその青年の美貌と人面疽の姿絵を見せられ「あなたの婚約者だ」と言われていたのだ。 …瑕疵のある美青年、サーカス、監禁される佳人、獰猛な獣…。いやもう、耽美趣味、外連味、そして偶然に継ぐ偶然てんこ盛りで、読みながら笑っちゃうほどでした。 この美青年は登場時は差辻人容疑者ですが、話が進んでいくと、面倒な運命を背負わされたとても素直な性質だと分かってきます。 オドロオドロシイのに素直、横溝正史っぽいなあと思います。 【首吊船】 有能新聞記者の三津木俊助の元には、警察には言いづらい調査の依頼が来ることがある。今日呼ばれたのは、政府高官五十嵐氏の妻、絹子夫人からの人探しの依頼だった。 敵の多い五十嵐氏は最近脅迫されているようだ。そして絹子夫人は、その犯人が死んだはずの昔の恋人ではないかと疑っていた。 絹子夫人と、三津木俊助のいる部屋に映る影。それは首を吊られた人形をぶら下げて川を下る船だった。 【薔薇と鬱金香(うっこんこう)】 作家磯貝氏の妻弓子は、その美貌からマダム・チューリップ、鬱金香夫人(うっこんこうはチューリップのこと)などと呼ばれていた。 弓子の前夫の畔柳(くろやぎ)博士は刺殺されていた。犯人の薔薇郎(そうびろう)という歌手は獄死していた。 そんな弓子夫人に事件の再現を見せつけようとする人物が… …花を通り名に持つ美男美女、なんか便利な薬、生まれる前からの宿命?など耽美展開。真相とオチは、いい気なもんだという気がちょっとしないでもない…(^_^;) 【焙烙の刑】 スター俳優桑野貝三は、又従妹の葭江(よしえ)から助けを求められる。葭江の夫が脅迫されているというのだ。現場に着いた桑野貝三は、死体らしき物が入った袋を見せられ…。 【幻の女】 ホテルで殺された女性。バスルームには「幻の女」のサイン。かつてアメリカを揺るがした女殺人鬼が日本に戻ってきたのか!? 由利麟太郎と三津木俊助は連続殺人に巻き込まれる。 …Aかと思った人物が実はB で、やっぱりCで?みたいにこんがらがりまくります/笑 そしてラストのオチは…これは自由とか開放とかなのか、振り出しに戻ってまた数十年後に同じことが起こるんじゃないの?ということなのか… 【鸚鵡を飼う女】 三津木俊助は、ある家の門前に停まる人力車と、途方に暮れている男に出会う。 男は車夫に「ここで待っていてくれ」と言われたのだが、中に入ったきり出てこないという。 だがその人力車からは血が滴りでているではないか! 家に踏み込むと、数多の人形と喋る鸚鵡がいる血塗れの座敷があり…。 【花髑髏】 凶悪な犯罪者を安楽死させたことを隠し続ける医学博士。彼は犯罪者の頭蓋骨をずっと持っていた。 まるで犯罪者が復讐にきたかのように起きる事件。 現場には花で飾られた髑髏が鎮座して…。 …複雑な人間の関係、人間心理が絡まり合い絡まり合い…。話としてはかなりインパクトが強い。 【迷路の三人】 幽霊屋敷と呼ばれる廃墟の庭は迷路のようになっていた。幽霊屋敷探検に来た若い男女、梨枝・美雁姉妹と鳥羽青年。美雁は背後に迫る怪しい人物に気がつく。美雁の悲鳴を聞いた梨枝と鳥羽はなんとか駆けつけるが…。 …迷路庭園での事件って、お互い近くにいて会話もできるけれども助けにはいけないという臨場感がありますね。ラストには…ちょっといい気なもんだという気もしないでもないが、まあ殺人小説なんだからしょうがない。 【付録 夜光虫】 『夜光虫』の書きかけ?最終版とはかなり違うなあ。書いては変更したりしているんですね。
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由利先生と三津木記者も大分しっくりしてきました、昭和モダンスリラーといった趣です。表題作「夜光虫」はジュブナイル的な長編ですが、複数勢力が入り乱れ読ませます。大昔に少女マンガ化されているようですが、美少年、人面瘡、時計塔とガジェット満載なので、魔夜峰央さんにコミカライズして欲しか...
由利先生と三津木記者も大分しっくりしてきました、昭和モダンスリラーといった趣です。表題作「夜光虫」はジュブナイル的な長編ですが、複数勢力が入り乱れ読ませます。大昔に少女マンガ化されているようですが、美少年、人面瘡、時計塔とガジェット満載なので、魔夜峰央さんにコミカライズして欲しかった。中編では「幻の女」がスリリングで楽しめます。全米を震撼させた殺人鬼!というアオリは微妙ですが。最後がまた良いです。その他の収録短編は「首吊り船」「薔薇と鬱金香」「焙烙の刑」「鸚鵡を飼う女」「花髑髏」「迷路の三人」となります。
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